補強上手なシティでも“左SB”は例外? 英紙はククレジャ撤退を間違いだと主張

今夏の人気銘柄となっているマルク・ククレジャ photo/Getty images

移籍市場の閉幕までまだ時間はある

毎年的確な補強でチームのパワーアップを行うマンチェスター・シティ。今夏の移籍市場でもアーリング・ハーランド、カルヴィン・フィリップス、シュテファン・オルテガと即戦力の確保に成功している。

そんなシティの補強にはルールがあり、それは適性額を越えないことだ。近年でいえばハリー・ケインやアレクシス・サンチェス、ハリー・マグワイア、ジョルジーニョ、カリドゥ・クリバリらの獲得に迫ったが、シティの評価額と相手クラブの要求額に差があり、シティは手を引いている。それでもシティはここ5年で4度のリーグ優勝を成し遂げた。

破談となったブライトンのマルク・ククレジャも前述した選手と同じく、シティの評価額と相手クラブの要求額に差があった。報道によればシティは最大4000万ポンドだが、ブライトンはククレジャを5000万ポンド以上と評価している。すでにシティは代役の確保に動いており、アンデルレヒトのセルヒオ・ゴメスやライプツィヒのヨシュコ・バルディオルの名前が挙がっている。
英『manchester evening news』では今回に限ってはククレジャから手を引いたことは間違いである可能性が高いと主張している。

まずその根拠となるのはシティのサイドバック不足だ。そもそもカイル・ウォーカー、ジョアン・カンセロ、オレクサンドル・ジンチェンコと3人しかおらず、そのジンチェンコがクラブを去った。そのため本職のSBは2人であり、ネイサン・アケのサポートがあったとしても長いシーズンは戦えない。

同紙ではククレジャがシティにとって完璧な左SBだと主張している。24歳と若く、クオリティと可能性を秘めている。バルセロナの下部組織、現在はグレアム・ポッターの下でプレイするなどジョゼップ・グアルディオラスタイルのサッカーに慣れている。さらに守備強度は高く、リヤド・マフレズを完封するほどだ。

22-23シーズンの長い戦いを制するためにも必須な左SBの補強。17-18シーズンにバンジャマン・メンディを獲得して以降はアンヘリーニョくらいしか左SBを獲得しておらず、その2人は今トップチームにいない。珍しく補強が失敗しているポジションであり、今夏はその流れを断ち切る年になるのだろうか。

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