“セリエA未経験”でアズーリデビュー 守備改革へユーヴェの未知数DFガッティに集まる視線

イングランド戦でデビューしたガッティ(左) photo/Getty Images

守備の世代交代はどうなる

守備の世代交代をどう進めていくのか。これはユヴェントスにとっての課題であり、2019年にはオランダ代表DFマタイス・デ・リフト、トルコ代表DFメリフ・デミラルを補強。この2人がジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチの後継者になっていくかに思われた。

しかし、この2人は今夏揃って退団してしまった。デミラルはアタランタへのレンタルを経て、今夏にアタランタへ完全移籍。そしてデ・リフトはドイツ王者バイエルンへの移籍が決定した。こちらは衝撃的なニュースだ。

キエッリーニもアメリカ・MLSへ向かっており、世代交代への道から一転、ユヴェントスの守備は1からのスタートに戻った印象だ。トリノから売り出し中のブレーメルは加えたものの、デ・リフトを失った衝撃は大きい。
ベテランのボヌッチ、ダニエレ・ルガーニ、ブレーメル、そしてセリエBのフロジノーネのレンタル移籍から戻ってきた24歳のフェデリコ・ガッティ。現状はこの4枚がセンターバック候補だ。3バックにする場合はダニーロをセンターバックに回すこともできるが、いずれにしても盤石とは言い難い。

中でも伊『Gazzetta dello Sport』が注目しているのがガッティだ。評価は確実に上がっているものの、これまではセリエDのベルバニア、セリエCのアウローラ・プロ・パトリア、そしてセリエBのフロジノーネと一歩一歩ステップアップしてきた選手で、まだセリエAでのプレイ経験がない。

それにも関わらず6月にはロベルト・マンチーニよりイタリア代表へ招集され、ネーションズリーグのイングランド戦でフル出場を記録。期待されているのは間違いないが、未知数なところも多い選手だ。

セリエAでのプレイを前にA代表デビューを済ませるのもレアなケースだが、ガッティのポテンシャルは本物なのか。世代別代表でのプレイ経験もないだけに、マンチーニの抜擢は思い切ったものだった。

ガッティがユヴェントスにフィットしてくれれば大きいが、デ・リフトまで抜けたユヴェントスの最終ラインはどうなっていくのか。ブレーメルを加えたのは大きいが、守備の方には不安な視線が向けられている。

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