「ズラタンを彷彿とさせる」 ハーランドをさまざまな角度から絶賛するシティの元DFレスコット
レスコットが太鼓判を押すハーランド photo/Getty Images
ハーランドはプレミアリーグに順応できるか
今夏にドルトムントからマンチェスター・シティへと移籍したFWアーリング・ハーランド。シティは現在アメリカでツアーを行っており、クラブ・アメリカやバイエルン・ミュンヘンとの親善試合がこの後に控えている。ここでハーランドがシティデビューを迎えることが予想されており、どのようなプレイを見せてくれるのか、多くの注目が集まっている。
英『The Mirror』によれば、シティのOBであり、現在はクラブのアンバサダーも務めるジョレオン・レスコット氏もこのツアーに同行。彼はミランのFWズラタン・イブラヒモビッチを例に出しながら、ハーランドのプレイや体格、さらにはその気質まで称賛している。
「彼はゴールを決め、試合に勝つために自分にプレッシャーをかける。彼のような性格が好きなんだ」
「ハーランドの背格好とその存在感は、ズラタンを彷彿とさせる。彼のスタイル、体格、信念。彼にはその資質がある。傲慢さとは違う。むしろ、自分の能力に全幅の信頼を置いているかのようだ」
「夏にノルウェー代表としてスウェーデンと対戦したハーランドのプレイを見たとき、ディフェンダーが彼に暴言を吐いたんだ。彼はそれに立ち向かい『準備はできている』と言った」
これは6月に行われたネーションズリーグの一戦、スウェーデンvsノルウェーでの出来事。ハーランドはスウェーデンのDFアレクサンデル・ミロシェビッチと試合中に小競り合いを起こしていた。
ミロシェビッチ本人は、自身がノルウェー語を話せないことやピッチ上で英語を使わないことなどを理由に、これを否定しているものの、ハーランドは試合中に彼から“娼婦”と呼ばれ、「足を折るぞ」と脅されたことをノルウェーのテレビ局『TV 2』で明かしている。真偽の程は不明だが、ミロシェビッチがハーランドに対して何かを言っている動画がSNSで拡散され、現地では話題となっていたようだ。
この件で驚くべきなのが、このわずか2分後にハーランドがゴールという形でミロシェビッチに報いたこと。結果的にこの試合は、彼の2ゴールでノルウェーの勝利に終わっている。
「ハーランドはより利己的な性格で、僕はストライカーとしてとても気に入っている。特にチャンピオンズリーグでは、厳しい試合が続くだろうし、彼は傑出したパフォーマンスを見せたいと望んでいるはず。ハーランドのような選手にとって、それは重要なゴールを決めるということだ」
「ハーランドのような資質を持った選手はそう多くはないと思う。彼は常に自分自身にベストを求めるが、ワールドクラスの選手はそうするものだ」
プレミアリーグで数々の強敵FWを相手にしてきたレスコット氏からこのように絶賛されているハーランド。彼が比較に出したイブラヒモビッチは、マンチェスター・ユナイテッドでヨーロッパリーグのタイトルを獲得するなど、イングランドでもしっかりと結果を残している。
ブンデスリーガで圧倒的なパフォーマンスを見せたこともあり、ハーランドの能力に疑いの余地はない。レスコット氏の言うように強気な姿勢で試合に臨めば、プレミアリーグでもゴールを量産できるだろう。プレミアリーグ1年目からどれだけの成績を残せるのか注目だ。