最大約93億円でユナイテッドがリサンドロ・マルティネスを獲得 テン・ハーグの教え子はチームに何をもたらすのか

マンチェスター・ユナイテッドに加入したリサンドロ・マルティネス photo/Getty images

目玉補強だ

マンチェスター・ユナイテッドは先日アヤックスのリサンドロ・マルティネス獲得で合意に至ったと発表した。メディカルチェックを経て正式な契約を結ぶ予定となっている。移籍金は5700万ユーロ、ボーナス込みで最大6700万ユーロ(日本円にして約93億円)になるという。

母国アルゼンチンでデビューし、2019年からアヤックスでプレイするマルティネス。アヤックスでは3年間プレイし、118試合でピッチに立った。ユナイテッドの新監督であるエリック・テン・ハーグの教え子であり、新シーズンは序盤からスタメンで間違いないだろう。

センターバック、左サイドバック、中盤と3つのポジションでプレイできるユーティリティ性を持っており、ユナイテッドでは左CBのファーストチョイスになるだろう。昨季はラファエル・ヴァランとハリー・マグワイアのコンビが多かったが、それは解体されどちらかが右CBに入るはずだ。
マルティネスは攻守両面で活躍できる現代的なCBだ。ビルドアップでは左足から正確なパスを供給することができ、昨季のアヤックスでは1746本通して成功率は88%、ロングパスも正確でテン・ハーグの目指す攻撃的なスタイルに必要な選手だったのだろう。守備面では175cmの身長を感じさせない強度の高さを持っており、空中戦勝利数79回はアヤックスで3番目の好成績であった。リーグは違うが194cmのマグワイアは昨季75回しか空中戦で勝利しておらず、マルティネスの強さが際立っている。

しかしエールディビジからプレミアリーグにスケールアップした際にどこまで通用するのかは未知数だ。プレミアのCBは屈強な守備者ばかりであり、190cm越えの選手たちが並ぶ。BIG6のCBで170cm台はチェルシーのセサル・アスピリクエタぐらいだ。彼も本職は右サイドバックの選手であり、3バックのCBと4バックのCBでは求められるものが異なるため単純な比較は難しい。

175cmの小柄といえる体格で来季プレミアリーグにCBとして挑戦するマルティネス。ビルドアップでの貢献度は問題なさそうだが、空中戦でどこまで食らいつけるのか注目だ(データは『SofaScore』より)。

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