ピルロら“黄金カルテット”に近づけ ザカリア、ポグバ、ディ・マリアらで目指すユーヴェ中盤大改革

古巣ユーヴェ復帰が近いとされるポグバ photo/Getty Images

今夏の補強が成功すれば中盤はレベルアップする

セリエAを支配していた2010年代のユヴェントスは、中盤の構成力が他クラブを圧倒していた。アンドレア・ピルロ、クラウディオ・マルキジオ、アルトゥーロ・ビダル、ポール・ポグバ、その後もブレーズ・マテュイディやサミ・ケディラといったいぶし銀な選手を加えており、この中盤が巧みにゲームをコントロールしていた。

その当時から比べると、ここ2シーズンの中盤はややクオリティが不足している。2019年にはアーロン・ラムジー、アドリエン・ラビオの2枚をフリーで迎えたが、ラムジーの方はフィットせず。バルセロナからやってきたアルトゥール・メロも無難なプレイが多く、決定的なプレイに欠けるところがある。

それを変える一手となるのか。現在ユヴェントスが獲得に近づいているのがポグバだ。マンチェスター・ユナイテッドを離れたポグバは、2010年代のセリエA支配を知る貴重なプレイヤーだ。調子に波はあるものの、好調時は特別な違いを作り出せる。
さらに今冬ボルシアMGから加えたスイス代表のデニス・ザカリア、昨夏のEURO2020で活躍したイタリア代表のマヌエル・ロカテッリ、若いアメリカ代表のウェストン・マッケニーもいる。パリ・サンジェルマンを離れたアンヘル・ディ・マリアの獲得にも近づいているようで、ディ・マリアもウイングとインサイドハーフをこなせる。

チームを指揮するマッシミリアーノ・アッレグリが[4-3-3]のシステムを使うなら、中盤はロカテッリ、ザカリア、ポグバの3枚がファーストチョイスになるか。この場合、ポグバは慣れている左インサイドハーフが定位置となる。

右のウイングにはディ・マリア、左には主役になってほしいフェデリコ・キエーザ、最前線はもちろん今冬フィオレンティーナから加えたドゥシャン・ヴラホビッチだ。この中盤と前線の構成はセリエAでも屈指のレベルになると言っていい。

前線にヴラホビッチを加えているのが大きく、今夏にアッレグリが望む中盤補強を実現させればチーム力はアップする。ミラン、インテルから王座を奪い返せるのか。今夏はワクワクする中盤を取り戻す夏だ。

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