キエッリーニ&ボヌッチの後継者にはなれず…… アズーリから離れる“27歳DFコンビ”の未来は

ミランのキャプテンマークを巻いてきたロマニョーリ photo/Getty Images

ミラン&ユヴェントスを引っ張るはずだったが……

2016年、当時イタリア代表を指揮していたジャンピエロ・ヴェントゥーラは、2人の若きセンターバックをピッチへ送り出した。

ミランのアレッシオ・ロマニョーリとユヴェントスのダニエレ・ルガーニだ。同じ27歳の2人は、まずルガーニが2016年9月に行われたフランスとの親善試合で代表デビューを果たし、ロマニョーリも1カ月後のワールドカップ予選・スペイン戦でデビューを果たした。両者ともセリエAを代表する名門クラブに所属していたこともあり、この2人がジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチの後継者になっていくと期待した人も多いだろう。

しかし、2人はクラブで確固たる地位を築けなかった。ルガーニの所属するユヴェントスはアヤックスからマタイス・デ・リフトを引き抜くなど、気付けばルガーニはバックアッパーへ。2021-22シーズンは後半戦こそ出番が増えたが、ユヴェントスにとって絶対的存在とは言い難い。
一方のロマニョーリはキャプテンマークを任されることが多いが、センターバックではフィカヨ・トモリとピエール・カルルの若手2人が躍動。怪我で離脱していたデンマーク代表のシモン・ケアーはチームをまとめられるベテランで、ロマニョーリもベンチを温める機会が増えている。

ルガーニはユヴェントスとの契約を2024年まで残しているが、ロマニョーリの契約は今夏で満了だ。イングランドのフラム、国内ではラツィオなどが興味を示しているようだが、どちらともステップアップとは言えない。

イタリア代表ではルガーニが2018年、ロマニョーリは2020年を最後に招集がなく、昨夏優勝したEURO2020もイタリア代表のセンターバックはジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチが組んでいた。キエッリーニは代表を去るが、同じレフティーではインテルのアレッサンドロ・バストーニが控える。

同年代のルガーニとロマニョーリがアズーリの最終ラインを統率していくプランもあったはずだが、思い描いた通りのキャリアではなくなっているか。

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