プレミアは本格的にシティ1強時代に突入か マネに続いてサラーを失う可能性のあるリヴァプールは対抗馬になれない?

去就が不透明なモハメド・サラー photo/Getty images

均衡を保ってきた

サディオ・マネがチームを去ったリヴァプール。ユルゲン・クロップが指揮するチームの強みであったフロントスリーの一角がいなくなってしまった。

英『The Sun』によると契約が残り1年となっているモハメド・サラーが今夏で放出される可能性があるようだ。リヴァプールは同選手との契約を延長したいが上手く交渉は進んでおらず、来季フリーで手放すことになるのであれば今回の移籍市場で売却し、資金を得たいと考えているという。候補としてレアル・マドリードの名前が挙がっている。

レアルはすでにEU圏外枠の選手を3選手抱えており、サラーを起用することはできない。ただ獲得となればヴィニシウス・ジュニオールらにスペイン国籍の取得を急がせる可能性もあり、可能性はゼロではないだろう。
もしリヴァプールからサラーがいなくなればマンチェスター・シティとの均衡は崩れる。リヴァプールはサラーを売却した資金で新たなアタッカーを獲得し戦力ダウンを避けようとすると予想できるが、サラーほどの選手を補強するのは難しい。反対にシティは待望のストライカーであるアーリング・ハーランドを獲得した。さらにカルヴィン・フィリップスやマルク・ククレジャの補強も進めており、確実に強くなっている。

リヴァプールがシティに対抗できないとなればプレミアリーグはシティの1強リーグとなるか。チェルシーや積極補強を進めるトッテナムは対抗馬となれる可能性はあるが、シティはリーグ戦のような長期戦が大の得意であり、ここ5シーズンで勝ち点90以上を3度取っている。

直近5シーズンで3度の優勝とすでにプレミアリーグは1強時代に突入しつつある。だがリヴァプールはその3度のうち、2度は1ポイント差にまでシティに迫っており、実際は2強という状況だった。それもサラーがリヴァプールから抜ければ再現することは難しく、均衡は崩れてしまうのだろうか。

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