レアルがリュディガーに続き2人目を獲得 移籍金は総額1億ユーロとなるオーレリアン・チュアメニとは何者か

レアル・マドリード行きが決まったオーレリアン・チュアメニ photo/Getty images

積極的な補強が目立つ

パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペ獲得に失敗したレアル・マドリード。以前までは獲得がほぼ決まっていると思われていたが、最終的にPSG残留となった。

そんなレアルだが、ムバッペ獲得失敗を払拭するかのようにチェルシーからアントニオ・リュディガーをフリーで獲得。昨季はバイエルン・ミュンヘンからダビド・アラバをフリーで獲得しており、2季連続で実力のある守備者を0円移籍でチームに加えている。さらに11日、以前から獲得が噂されていたモナコのMFオーレリアン・チュアメニ獲得を発表した。契約は6年で、移籍金はボーナス込みで総額1億ユーロ(日本円にして約141億円)になるという。21-22シーズンのCLを制したレアルが6月時点で早くも2人の実力者の獲得に成功している。

チュアメニは22歳の守備的MFでフランス代表ではすでに9試合でピッチに立っており、初ゴールも決めている。今季リーグ3位でフィニッシュしたモナコでフィールドプレイヤーの中では最も長いプレイタイム(2933分)を得ている選手だ。3ゴール2アシストとゴールにも関与しており、レアルの高齢化が進む中盤の世代交代を進めるために獲得されたのだろう。
レアルでは[4-3-3]のアンカーで起用されると予想でき、30歳となったカゼミロの後釜になるだろう。インターセプト数101回はリーグアン最多の数字であり、タックル数86回は上から4番目とこちらの数字も高い。刈り取ることに長けたボールハンターで、中盤の守備は当分安泰だ。

英『The Athletic』ではチュアメニはアンカーだけでなくボックス・トゥ・ボックスのスタイルも習得しており、インサイドハーフでも機能すると主張する。実際にモナコでは推進力のあるドリブルと視野の広さを生かしたアイデアのあるパスを武器に好機を演出する場面が何度も見られている。ビッグチャンスクリエイト数6回は守備的MFでは多いほうで、PSGのマルコ・ヴェッラッティやマルセイユのマッテオ・グエンドウジくらいしかこの数字は残せていない。

ルカ・モドリッチ、カゼミロ、トニ・クロースと今のチームを支えている黄金の中盤の後継者となれるチュアメニを獲得したレアル。中盤ではエドゥアルド・カマヴィンガ、フェデリコ・バルベルデの2人もおり、ベテラン3人が抜けるようなことがあってもその後を継ぐことになる選手の確保には成功している。すでに今回の移籍市場は成功であり、残り2カ月で何かまだ動きがあるのだろうか。

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