UAEから出てきたアジアの天才レフティーは今 “豪州戦1分のみ”で散ったW杯への夢

アジアカップ2015で本田と競り合うアブドゥルラフマン photo/Getty Images

アフロな天才レフティーは躓いた

アジアの天才司令塔と言われたアフロなテクニシャンは、このままワールドカップの舞台に届かないのか。

今月8日に2022ワールドカップ・カタールアジア最終予選プレイオフでオーストラリア代表と対戦したUAE代表。結果は2-1でオーストラリアが勝利を収めたのだが、このゲームの終盤にピッチへ入ったのがUAE代表MFオマル・アブドゥルラフマンだった。

この名前を覚えている人も多いだろう。若い頃からUAEより出てきた天才レフティーと評されたアブドゥルラフマンは、そのアフロヘアもあって話題になっていた選手だ。過去に日本代表とも何度か対戦したことがあり、アジアカップ2015では準々決勝でPK戦までもつれる激闘の末に日本を撃破。このゲームにもアブドゥルラフマンはフル出場している。

だが、アブドゥルラフマンのキャリアは思ったほどスムーズには進まなかった。今回もオーストラリアとのプレイオフを落としてしまい、カタール大会への夢は途切れてしまった。2011年に19歳の若さで代表デビューを果たしたアブドゥルラフマンも、もう30歳とベテランの領域に入りつつある。

クラブの方では国内のアル・アハリ・ドバイでプレイしているが、クラブでもそこまで印象的な成績は残せていない。昨季は同じ国内の名門アル・ジャジーラに所属していたが、負傷で117分間しかプレイできなかった。怪我での長期離脱は2018-19シーズンに在籍していたサウジアラビアの強豪アル・ヒラルでも経験しており、怪我がキャリアにブレーキをかけたのは間違いない。一時は欧州でもプレイ出来る才能かと思われたが、そこまでの飛躍は果たせなかった。

怪我の影響もあってか2019年以降はUAE代表からも離れており、アジアカップ2019も不参加。今回のアジア予選もすべて欠場し、今年5月のガンビア代表との親善試合で久々に復帰を果たしたばかりだった。オーストラリアとのプレイオフでも出場時間は1分のみで、かなり寂しい幕切れだ。

アジアの強豪とまでは言えないUAEがワールドカップ出場を目指すのは簡単ではなかったが、アブドゥルラフマンに賭けていた国内のファンもいただろう。2015年のアジアカップくらいまでは悪い流れではなかったが、アブドゥルラフマンの世代は思うような結果を残せないまま終わりを迎えるのか。

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