森保ジャパンがブラジル戦で示したカタールでの戦い方 “1勝2分勝ち点5”が決勝ラウンドに進む現実的なプランか

日本代表を指揮する森保一 photo/Getty images

ブラジルを1失点に抑えられたのは大きい

6日にブラジル代表と対戦した日本代表。結果は0-1と敗れることになったが、その失点もPKからであり、完全に崩されたシーンはほとんどなかった。もちろん課題の残るゲームではあったが、ブラジル相手を1失点で抑えた守備は評価されるべきだといえる。

この堅守はワールドカップ・カタール大会でも見たい。少し短絡的な考えかもしれないが、ブラジルの攻撃を1失点に抑えることができるのであれば、それはドイツ代表、スペイン代表相手にも同じことができると考えられる。親善試合とW杯本戦を同列に考えるべきではないが、日本がドイツ、スペインと同組となったグループEを突破するにはブラジル戦と同じく堅守を生かし、どうにかして勝ち点1を奪うのが現実的なプランだといえる。

幸いドイツとスペインにはフランス代表のカリム・ベンゼマのような圧倒的なストライカーがいない。これはブラジル代表も同じであり、チャンスは作れるがPKがなければ日本からゴールを奪うことができなかった可能性はある。
スペイン代表は現在行われているUEFAネーションズリーグで頼りになるストライカーの不在を感じているところだ。ポルトガル戦(△1-1)、チェコ戦(△2-2)と直近2戦では勝ち星を落としており、チェコ戦ではほとんどの時間でボールをキープするも2失点してしまっている。引いた相手の崩し方、前がかりになった際の後方の安定感のなさと今のスペイン代表は万全とはいえない。日本がジャイアントキリングに成功するチャンスは十分にある。

攻撃面では課題が残るも守備面ではブラジル相手に1失点と手応えはあった日本代表。カタール大会でのグループステージではドイツ、スペインと引き分け、プレイオフで上がってくるニュージーランドもしくはコスタリカから勝ち点3を奪えば、勝ち点5となり決勝ラウンドへ進出できる可能性は高まる。ブラジルレベルの相手には守備に追われ攻撃ではパワー不足になってしまっており、1勝2分がカタールでの現実的なプランとなるだろう。

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