レアルで22ゴール奪ったヴィニシウスの存在感はなし 日本から“1点”しか奪えなかったブラジルのぎこちなさ

長友佑都と対峙したヴィニシウス・ジュニオール photo/Getty images

韓国、日本に勝利したブラジル代表

6日に日本代表と対戦したブラジル代表。日本戦前の韓国代表との試合では5-1と快勝を収めたが、日本戦では1-0での勝利に。ゴールもPKからの1点のみと今後に不安の残るゲームとなった。もちろんサムライブルーの守備が素晴らしかったということもあるが、ワールドカップ・カタール大会で優勝を目標とするブラジル代表が日本相手に躓いていては厳しいだろう。

特に気になったのはネイマールと周りの連携だ。システムは[4-6-0]のような前線のネイマールとルーカス・パケタがトップ下兼センターフォワードのような立ち位置だった。だがこれはスタートの話であり、ネイマールは左右上下に動くため、ピッチ全体でフリーマンのような役割を担っていた。

この役割が悪いというわけではないが、動きすぎることの弊害はあった。それは左サイドのヴィニシウス・ジュニオールとの兼ね合いだ。レアル・マドリードで大きく飛躍したドリブラーで、今季は52試合で22ゴール20アシストを記録している。左サイドの大外に張ってボールを貰い攻撃を始めることが多いのだが、ブラジル代表ではネイマールが左サイドに動くため左サイドが渋滞してしまい、ヴィニシウスがレアルのように左サイドの高い位置でボールを貰うシーンはほとんどなかった。あったのは中央にポジションを移動させてのコンビネーションであり、レアルほどの存在感はなかった。反対の右サイドは比較的スペースが空いており、ハフィーニャが中山雄太に仕掛けるシーンは何度も見られたが、左サイドでヴィニシウスが長友に仕掛けるシーンが少なかったのはこのためだろう。

マッチアップした長友佑都の対応も素晴らしかったのだが、このままネイマールを自由にさせるのであれば左サイドはヴィニシウスである必要はないかもしれない。それこそ中央にポジションを移動させた際にストライカーとして振舞いながら、守備強度を高められるガブリエウ・ジェズスらを配置したほうが安定感は生まれる。ネイマールが王様のチームではヴィニシウスの良さを100%発揮するのは難しい。

総シュート数21本を記録するも枠内シュートは5本と少なかったブラジル代表。日本の守護神権田修一の活躍もあったが、ブラジルの中でのぎこちなさもあった。カタール大会のグループステージはセルビア、スイス、カメルーンと優勝候補と呼ばれる国はいないが、スイスはEURO2020でフランス代表を破った実力を持っており、攻撃面での整理は今後必要となりそうだ。

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