“120分で1ゴールを決める”35歳の大ベテランFW レスターの伝説は今季万全なら得点王争いに絡めていた?

怪我での離脱もあったが今季のバーディはさすがの活躍だった photo/Getty images

素晴らしい数字を残した

夏に行った補強の効果も薄く、今季は難しいシーズンとなったレスター・シティ。昨季はリーグ5位と健闘したが、今季は中位に停滞してしまい、最終的に8位でのフィニッシュとなった。

思ったように勝ち点を積み上げられなかったレスターだが、クラブの不調をよそにさすがの働きを見せた選手がいる。FWジェイミー・バーディのことである。

15-16シーズンにはチームを優勝に導く24ゴールを決め、「ミラクル・レスター」の原動力として輝いたバーディ。その後はイングランド代表に選ばれるなど充実したキャリアを送っており、19-20シーズンには得点王に輝いている。

今年で35歳と大ベテランになったバーディだが、得点力は落ちていない。リーグ戦では15ゴール2アシストを記録しており、これでプレミアリーグ優勝を果たした15-16シーズンから7季連続での二桁得点となった。

今季目を見張ったのはその決定力の高さだ。15ゴールは上から6番目の数字だが、他選手と比べプレイタイムが少ない。バーディは1806分しかピッチに立てておらず、得点ランキングトップ10の中で唯一の1000分台だった。他の選手は3000分、2000分が当たり前であり、1000分台で得点ランキングトップ10に入った選手はいない。プレイタイムが伸びなかったのは怪我の影響だ。今季は計21試合を欠場しており、彼が万全であればモハメド・サラー、ソン・フンミンの得点王争いに割って入っていた可能性は高い。

英『The Athletic』によるとレスターはバーディとの契約をさらに延長したいと考えているようだ。現状は2023年までであり、来季で切れることになる。具体的な交渉はまだ行われていないが、延長となれば来夏最大の補強になるだろう。

今季はリーグ8位と難しいシーズンだったレスター。それでも、バーディの存在感は素晴らしく、来季のチーム状況次第では再びバーディが得点王になることも十分に考えられる。

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