南野らとともにチームを支えた“名脇役” リヴァプールの課題を解決に導いた男の台頭

PKを成功させFAカップ優勝を決めたツィミカス photo/Getty Images

ツィミカスの存在感は大きかった

今季4冠の可能性を残すリヴァプールでは、各大会ごとに名脇役が存在する。南野拓実のその1人であり、カラバオカップやFAカップで得点を挙げてチームを決勝まで勝ち進む原動力となった。

そんな南野のように要所で活躍し、チームの名バイプレイヤーとなっている男がコスタス・ツィミカスだ。昨季リヴァプールへと加入したギリシャ代表DFは、怪我の影響もあり出場機会は少なく、オフには他クラブへの移籍も囁かれる。

しかしリヴァプールに残留して2年目のシーズンを迎えると、いきなりチャンスがやってくる。昨シーズンはフル稼働だったアンドリュー・ロバートソンがプレシーズンに負傷し、開幕が間に合わない事態に。すると調子を上げていたツィミカスがアピールに成功し、開幕スタメンを勝ち取ると第2節バーンリー戦では初アシストとなった。

その後はカップ戦やロバートソンの離脱時に出場機会を得ると、豊富な運動量とアグレッシブな攻撃参加に加え高精度なキックを披露してチームに貢献。長年チームの課題だった左サイドバックのバックアップを完全に埋めてなお余る活躍を見せる。

今季ツィミカスの台頭がチームの複数タイトルの獲得をもたらしたと言っても過言ではない。先発出場は公式戦18試合とそれほど多くないながら、5アシストを記録しており、リヴァプールのサイドバックとしての良さを発揮。要所での活躍がチームを勝利に導いている。FAカップではPK戦で最後のキッカーとなり、優勝を決定づけるキックを沈めたツィミカス。リヴァプールの“名脇役”がここぞの場面で大事な仕事をこなした。

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