アラバに続いて2季連続となる実力者の“0円補強” さらに頑丈となるレアルのセンターバック陣

レアル・マドリード行きが濃厚なアントニオ・リュディガー photo/Getty Images

素晴らしい補強だ

今季はパリ・サンジェルマン、チェルシー、マンチェスター・シティと優勝候補を下し、ファイナルまでやってきたレアル・マドリード。カリム・ベンゼマとヴィニシウス・ジュニオールのコンビもそうだが、今季フリーで加わったダビド・アラバが素晴らしい働きを見せている。

センターバックは今季セルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランが一気に退団したポジションだが、このアラバとエデル・ミリトンがその穴を埋めた。特にアラバはビルドアップや対人の強さと攻守両面で輝いており、大成功の補強といえる。

レアルはアラバのように実力者を安く獲得するのが非常に上手い。バイエルン・ミュンヘンからやってきたトニ・クロースも2500万ユーロと破格であり、今では欠かせない中盤戦士となっている。

そんなレアルのお買い得補強に今後加わるとされているのが、チェルシーのアントニオ・リュディガーである。今季でチェルシーとの契約が切れることになっており、英『The Athletic』によれば既にメディカルチェックも終わって合意に達しているという。正式発表はまだだが、ほぼ獲得されるとみられている。

リュディガー獲得となれば非常に心強い。現状のCBはアラバとミリトン、ナチョ・フェルナンデスにヘスス・バジェホの4人体制だが、バジェホはほとんど起用されておらず実際は3人体制だ。そこにリュディガーが来れば隙のない守備陣が完成する。

攻撃でも守備でも素晴らしい能力を持っているのがリュディガーの強みだ。速い、強い、賢いと三拍子そろった守備者であり、レアルもCLの対チェルシーでは苦しめられた。ベンゼマがリュディガーに、ヴィニシウスがリース・ジェイムズにマークされ、1stレグで爆発した攻撃陣が沈黙してしまった。

リュディガー加入でアラバを左SBに回せるのも大きい。前所属のバイエルンでは左SBで積極的な攻撃参加を見せていた。今のフェルランド・メンディも素晴らしいが、アラバというオプションが追加されればさらに安泰だ。

獲得する際の移籍金をなるべく抑え、ワールドクラスの実力者を獲得するレアル。来季はキリアン・ムバッペ獲得も濃厚であり、彼らが頂点から引きずり降ろされるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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