PSGはいつCLを制覇できる? レアル戦衝撃の逆転負けの傷は癒えない「僕たちを潰した」

今季はレアルに衝撃の敗北 photo/Getty Images

何かと劇的な負け方が多い

パリ・サンジェルマンは今季のリーグ・アン制覇を決めており、昨季王者リールから頂点の座を奪取することに成功した。これは1つの成果ではあるものの、選手もサポーターも満足していないだろう。もう国内を支配するだけでは納得できないはずだ。

パリに必要なのは、チャンピオンズリーグのタイトルだ。これを獲得しない限り、彼らが100%満足することはない。今季はベスト16でレアル・マドリードに衝撃の逆転負けを喫してしまい、そのレアルはリヴァプールの待つファイナルまで駒を進めている。パリとしては複雑な感情もあるはずで、消化しきれていないだろう。

あのレアルとの2ndレグ以降、パリはモナコに0-3で敗れたり、直近もランス(1-1)、ストラスブール(3-3)、トロワ(2-2)と3試合続けてリーグ戦で引き分けている。もう優勝が決まっているため問題はないが、MFマルコ・ヴェッラッティはレアル戦の敗北が大きなダメージになったと振り返る。
「僕たちはマドリーに対して上手くやっていた。あのゲームはサポーターと同じく、僕たちを潰したと思う。僕たちはリーグを制したし、これは簡単なことではない。ただ、僕たちの夢はチャンピオンズリーグでもっと先へ行くことだ。マドリー戦は本当に打撃だったよ」(仏『RMC Sport』より)。

レアル戦は1stレグを1-0で制し、2ndレグでも先制点を奪った。誰もがパリの勝利を確信したが、61分からFWカリム・ベンゼマにハットトリックを決められてしまった。それも3失点目はキックオフ直後に失点する屈辱的なもので、パリの選手は後悔でいっぱいだろう。結果的にあそこからレアルの快進撃が始まり、劇的なゲームの連続でファイナルへ駒を進めることになった。

大型補強を始めた頃より、パリの目標はチャンピオンズリーグ制覇にある。しかし、この10年はバルセロナに1-6のスコアでひっくり返されたり、悔しい思いばかりだ。彼らはいつ悲願の欧州制覇を果たすのか。そのミッションが完結するまで、彼らが100%満足することはない。

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