34歳となっても高いパス精度は健在 トルコ王者で光ったハムシクの存在感

昨夏からトラブゾンスポルでプレイしているハムシク photo/Getty Images

離脱期間あってもリーグ屈指のスタッツ

現地時間30日、スペインのリーガ・エスパニョーラではレアル・マドリードが2021-22シーズンの王者に輝いた。2シーズンぶりの戴冠にファンは大いに湧いたことだろう。

しかし、この日に国内リーグでの優勝を決めたのはレアルだけではない。実はトルコのスュペル・リグでも、同日にトラブゾンスポルがリーグ制覇を決めている。同クラブが国内リーグで優勝を成し遂げたのはじつに38年ぶり。レアルの優勝も大きなニュースだが、こちらも大いに盛り上がったのは間違いない。

そんなトラブゾンスポルのなかで、今季非常に印象的な活躍を見せたのがスロバキア代表MFマレク・ハムシク(34)だ。かつてナポリで活躍した同選手は、中国やスウェーデンでのプレイを経て昨夏トルコリーグへ初上陸。今季はリーグ戦25試合に出場し、チームの中盤で大きな存在感を放っている。トラブゾンスポルがリーグ制覇を成し遂げるうえで、彼の存在は必要不可欠だったと言っていい。
そして、そのハムシクの貢献度の高さはスタッツにも表れている。昨年7月で34歳を迎えた同選手だが、精度の高いパスは今なお健在。データサイト『SofaScore』によると、21-22シーズンの彼はパス成功数(1433本:リーグMF中5位)やアタッキングサードにおけるパス成功数(384本:同4位)、ロングパス成功数(126本:同4位)といったあらゆる部門でリーグ屈指の数字をマークしている。年明け以降はふくらはぎの怪我で欠場を重ねる時期があったものの、そういった中でこれだけの数字を残すことができているのは流石と言うほかない。

34歳となってもそのキック精度に衰えは見えないハムシク。モヒカンがトレードマークのベテランMFは、まだまだ自身が欧州の地で通用することを証明してみせている。

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