リベリvs Cロナウドのポジション争いが実現? メガクラブから引っ張りだこだったリベリの全盛期

サレルニターナで現役を続けるリベリ photo/Getty Images

全盛期はバイエルン・ミュンヘン一筋だったリベリ

現在イタリア・セリエAのサレルニターナで活躍するフランク・リベリ。サレルニターナはリーグ最下位と降格の危機に瀕しているが、4月7日に誕生日を迎えたばかりの38歳はまだまだ元気。リーグ戦19試合に出場し、チームトップとなる3アシストを記録している。

そんなリベリが、かつてモウリーニョからレアル・マドリードへの加入を打診されていたことを明かした。さらにバルセロナやユヴェントスからも電話を受けたことがあるという。バイエルン・ミュンヘンで左ウイングのポジションを独占していたリベリが、この3つのクラブのうちの1つに移籍していたら、ポジション争いはどうなっていたのだろうか。

モウリーニョ時代のレアルといえば、既にクリスティアーノ・ロナウドが左サイドに君臨していた。さすがのリベリとは言え、常にメッシとバロンドール争いを繰り広げていたロナウドからポジションを奪うことはできなかっただろう。かと言って右サイドにもアルゼンチン代表のディ・マリアがいた。トップ下にはエジル。控えにはカカー。フォーメーションを[4-1-4-1]にするなどして、ディマリアを中央にスライドし、ようやく右サイドのスタメンといったところだろうか。左からCロナウド、エジル、ディ・マリア、リベリという並びを考えると豪華だが、ディフェンス面を考えると現実的ではなく、モウリーニョの誘いに乗らなかったことは正解だったかもしれない。

バルサとユーヴェからはいつ頃オファーが来ていたかは分からないが、どちらも2010年代前半頃だろうと推測される。するとバルセロナでポジションを争うことになっていたのは、ペドロ、ビジャ、アレクシス・サンチェス、そしてネイマールあたりだろうか。ペドロ、サンチェスは右サイド、ビジャはセンターのポジションでもよくプレイしていたため、リベリが左ウイングでプレイできる機会は多かったかもしれない。しかし、ネイマールに関しては左サイドが鉄板であり、リベリが右に回っていた可能性もあるだろう。ネイマールが加入する2013年以前であれば、バルセロナ移籍は“あり”だっただろうか。

ユヴェントスでは、シモーネ・ペペ、ミルコ・ブチニッチ、クワドゥ・アサモアあたりが左サイドのライバルだっただろうか。レアル、パルサと比べると、スタメンを奪えていた可能性は高そうだ。しかし2010年代前半にユヴェントスを率いていたアントニオ・コンテは3バックを採用することも多く、ウイングバックで起用されていた可能性もある。リベリがいれば左ウイングのポジションがあるフォーメーションを重用していたかもしれないが、そこはコンテのみぞ知る部分だ。

この3クラブであればどこに移籍していたとしても面白そうではあるが、セリエAでのリベリの活躍は見ることができたため、ラ・リーガに行ったらどんな活躍を見せていたのかが気になるところ。場合によってはクリスティアーノ・ロナウドとのポジション争いに勝ち、レアル・マドリードの左サイドを制するリベリが見られていた可能性もある。だがやはり彼に最も似合うクラブは、ロッベンと両翼を支配し、多くのタイトルを手に入れることのできたバイエルン・ミュンヘンだろう。

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