SNS上では代表招集を期待する声が多数 “デュエルモンスター”となった菅原由勢は酒井に続く2番手となれるか

AZでプレイする菅原由勢 photo/Getty images

期待の若手だ

今では日本人選手が海外でプレイすることは珍しくなくなっており、近年はスコットランドやベルギーへの移籍が増えたが、オランダも一つの選択肢である。シャルケの板倉滉は以前フローニンヘンに在籍しており、元日本代表の本田圭佑も名古屋グランパスからの移籍先としてVVVフェンローを選んだ。オランダから移籍を成功させている選手は多く、AZでプレイする菅原由勢(21)も先輩たちに続いて、ステップアップしそうな若手の一人である。

本田と同じく名古屋でプレイし、2019年にAZにやってきた菅原。当初は期限付き移籍だったが、チームから信頼を勝ち取り、2025年までの完全移籍に移行することになった。2019年と約3年前から所属していることもあって先日のヴィレム・トヴェー・ディルブルフ戦では通算100試合出場を達成。自信のSNSでは「AZで100試合に出場することが出来て嬉しく思います。AZの一員として出場する毎試合が僕にとって特別です。まだまだ頑張ります」と今後の豊富を綴っている。

アンダー世代では常連だった菅原だが、フル代表でのキャップ数は2020年の一度のみと少ない。ワールドカップ・カタール大会まで時間はないが、オランダで活躍する菅原を右サイドバックの戦力として数えることは十分に可能だ。実際にSNS上では、「チャンスをあげてほしい」「代表で見たい」との声が多く見受けられる。

現状の右サイドバックは酒井宏樹、山根視来が常連となっており、彼らの後ろに菅原、シント・トロイデンの橋岡大樹、ハノーファーの室屋成が並んでいる。それまでにこの5人で熾烈なポジション争いが行われるといえるが、当確は酒井で間違いない。攻守への貢献度は日本代表でも飛びぬけており、なおかつドイツ、フランスでのプレイ経験があり、海外選手との対峙には慣れている。W杯の舞台も経験しており、怪我のようなアクシデントがない限り、彼を外す理由がない。

しかし、山根はまだ当落線上にいるのかも知れない。彼の強みは攻撃時の選択肢の豊富さで、後方では司令塔のように、前線ではチャンスメイカーのように振舞うことができる。だが、守備の部分では脆さがアジア最終予選で見られており、それはスペイン代表やドイツ代表の前では弱点となってしまう。そもそも、前述した2カ国の前では高い位置でボールを受けられず、90分の中でほとんどの時間が守備となるだろう。であれば、攻撃よりも守備、球際の強さを重視した選考になると予想でき、そこで菅原は十分なレベルを持っている。

データサイト『SofaScore』によれば今季のタックル成功数68回はチーム内で最も優秀で、デュエル勝利数90回はチームで2番目の数字だ。AZは今季4位の強豪であり、菅原はオランダ屈指の守備者なのだ。さらに攻撃的なポジションを任されていることからわかる通り、ドリブルやパスなど前を向いた際のアイデアも十分にレベルが高く、経験を積ませるといった意味でも菅原を酒井に続く2番目の右SBとして招集する価値はあるといえる。また、新型コロナウイルスへの感染の可能性があるとして登録メンバーを23人から26人に引き上げるといった話も出ている。まだ噂の段階だが、そうなれば若手に大舞台を経験させるのも悪くなく、21歳の菅原はその経験を得られるような優秀な選手である。

6月にキリンチャレンジカップで4試合の親善試合が予定されている日本代表。代表としての活動はその6月と、9月の代表ウィークがカタール大会までの調整期間であり、この試合で菅原がサムライブルーの一員になることを期待したい。

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