バルセロナは連敗中だ
ガラタサライに2-1で勝利し、EL決勝トーナメント・ラウンド8進出を決めたバルセロナ。前半に先制されることになったが、ペドリの同点弾で追いつき、絶好調のピエール・エメリク・オバメヤンが逆転弾を決めた。
そんなバルセロナだが、21日にレアル・マドリードとのエル・クラシコを戦うことになっている。今季はすでにリーグ戦とカップ戦で2度行われており(2敗)、21-22シーズン3度目のクラシコとなるが、バルセロナとしては今季最も自信のあるクラシコとなるだろう。
それは若手の存在が大きい。守備陣ではロナウド・アラウホが最も頼れるセンターバックとなっており、セルジーニョ・デストがサイドバックとして信頼を取り戻しつつある。ペドリ、ガビのコンビは強力であり、ニコ・ゴンザレスは現状では控えだが、出場すれば頼れるパフォーマンスを見せてくる。アンス・ファティは怪我に苦しんでいるが、彼が戻ってくればペドリにも劣らない働きを見せてくれるだろう。
若手でいえばライバルのレアルも負けていない。ここまで14ゴール6アシストのヴィニシウス・ジュニオールはカリム・ベンゼマに並ぶエースであり、ロドリゴも先日のパリ・サンジェルマン戦では存在感を示していた。中盤でいえばエドゥアルド・カマヴィンガが19歳とは思えない落ち着きを見せている。24歳と若手という括りに入れるのは難しいかも知れないが、エデル・ミリトンが計算できるCBになったのも大きい。マジョルカでプレイする久保建英も来季復帰となればここに加わることになる。ライバルは多いが、3シーズンの武者修行の成果を見せる時だ。
西『MARCA』でも新世代の主人公たちが躍動するクラシコになると、この重要な一戦を前に特集を組んでいる。両者ともに20代前後の優秀なタレントを多く保有しており、彼らが今後のクラシコをけん引することになる。バルセロナではダニエウ・アウベス(38)、セルヒオ・ブスケッツ(33)らが、レアルではルカ・モドリッチ(36)、ベンゼマ(34)らが大ベテランの年齢に突入しており、いつ衰えが来てもおかしくはない。それでも、若い世代がそれを補うように日々成長しており、今後のクラシコは新世代にも注目したほうがよさそうだ。