マティッチが10歳若ければ 今のユナイテッドに足りない中盤に安定感を生み出す存在

マティッチがアンカーで出場した試合は中盤が安定している photo/Getty images

どうにも上手くいかない

アトレティコ・マドリードに0-1と負け、今季のCLは終了となったマンチェスター・ユナイテッド。カラバオカップはすでに終了しており、FAカップもミドルズブラに黒星と、今季はプレミア1本となった。そこでの目標はやはりCL出場権獲得であり、是が非でも4位以内を目指したい。

そんなユナイテッドだが、早くも来季の補強が噂されている。センターバックやストライカー、サイドバックと多くのポジションに補強の必要性が叫ばれており、中盤もその一つだ。

現状の戦力としてはフレッジ、スコット・マクトミネイ、ポール・ポグバ、ネマニャ・マティッチの4人がいる。最も機能する並びとしてはマティッチをアンカーのように使い、フレッジをインサイドハーフとして起用する戦い方だ。3-2で勝利したトッテナム戦ではボランチから一つポジションを上げたフレッジが躍動しており、白星に貢献している。しかし、マティッチは33歳と若くなく、基本的に週2試合ペースのユナイテッドでは限定的な働きとなってしまう。その証拠にスパーズ戦から中2日で行われたアトレティコ戦では途中からの出番となっている。

英『Football 365』では10歳若ければ所属クラブの問題を解決するプレミアリーガーを10人が挙げられており、ユナイテッドからはクリスティアーノ・ロナウドとマティッチが選出されている。ロナウドは今でも素晴らしい選手だが、やはり37歳という年齢には勝てずマティッチと同じく週2試合のペースは苦しい。彼が27歳であればどれだけのゴールがユナイテッドにもたらされていたか。

マティッチが若返りを見せてくれればロナウド同様にキーマンとなっていたはずだ。世界屈指の潰し屋としての彼が戻れば、フレッジはどの試合でも安定したパフォーマンスを見せるだろう。マティッチが中盤で安定感を見せる日は、フレッジのようなインサイドハーフに適性を持つ選手が躍動しており、このことからある程度中盤の補強方針は固まるはずだ。必要なのはマティッチのようなアンカーであり、例えばウェストハムのデクラン・ライスが適任だ。

夏にロナウドらを加える大型補強に出るも、補強ポイントが的確だったのか疑問符がつくユナイテッド。シーズンが進むにつれてそれは浮き彫りになっており、今夏のツケを今支払わされている。

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