今季プレミア10ゴールに到達しアンリ越えも達成 スーパーなケインはサラーに追いつくことができるか

不調といわれていたケインだが、いつの間にか10ゴールに到達している photo/Getty images

どこまで数字を伸ばすか

プレミアで首位を走るマンチェスター・シティに勝ったかと思えば、下位のバーンリーに負けるなど今季は一貫性に欠けるトッテナム。それでも、2月26日に行われたリーズ戦では4-0と快勝を収め、続くエヴァートン戦でも5得点を挙げて勝利している。一貫性を欠く中で久しぶりのリーグ戦連勝となり、この試合で2ゴールを決めたエースであるハリー・ケインのゴール数がようやく二桁に到達した。

昨季は23ゴール14アシストでプレミアでの得点王、アシスト王の2冠を達成していたケイン。以前にもリーグ戦で30ゴールを奪うなどストライカーとしての実力はずば抜けており、イングランド代表では不動のエースとして活躍している。

しかし、今季は序盤からスランプとなり、プレミアも終盤に突入している3月でようやく10ゴールに乗せている。得点ランキングはモハメド・サラー、サディオ・マネらに続く5位であり、ストライカーとしての調子が戻ってきている。リーグ戦では直近4試合で5ゴール1アシストであり、このまま好調を維持できれば19点のサラーに追いつく可能性は十分にある。

また、エヴァートン戦での2ゴールで元アーセナルのティエリ・アンリ氏の持つゴール記録175点を抜き、176点となった。これでプレミアでの得点記録は歴代6番目となり、さらに2ゴールを決めれば現エヴァートン指揮官であるフランク・ランパードの177点を超えることになる。

得点感覚が戻ってきたケイン。もちろん、自身のコンディションが向上しているといえるが、ケイン以外の選手の躍動が大きい。特に冬に加入した新戦力だ。ロドリゴ・ベンタンクールは中盤で攻守に大きく貢献しており、ビルドアップを助けている。デヤン・クルゼフスキはケイン、ソン・フンミンと共に前線で躍動しており、チャンスメイクで一役買っている。彼らの活躍もあってケインがより高いポジションでボールを受けることが多くなっており、ゴールに近い位置でプレイすることができている。以前は低い位置まで降りてビルドアップを手伝うことが多く、ゴールが遠かったが、今では味方のサポートもあって得点を量産することに成功している。

シーズン終盤にきてコンスタントにゴールを奪っているケイン。これが彼の本当の姿であり、どこまでその数字を伸ばすことになるか。

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