もう取りこぼしとはおさらばか ローマにようやく出てきた“モウリーニョらしさ”

今季ローマを率いているモウリーニョ監督 photo/Getty Images

アタランタ戦でも集中した守備を披露

昨季までは守備の崩壊が課題となっていたASローマだが、今季からジョゼ・モウリーニョ監督を迎えた同クラブはそんな苦しい時代をようやく乗り越えることができるのか。今季も少し前までは無駄な失点が多かったが、昨今のジャッロロッシはようやく“モウリーニョのチームらしさ”が出てきている。

近年はパウロ・フォンセカやエウゼビオ・ディ・フランチェスコの下で、各方面から「無駄な失点が多すぎる」との指摘を受ける機会も多かったローマ。早い時間でリードを奪っても、同クラブはそれを守り切ることができずに勝ち点を取りこぼす試合も少なくなかった。ここ数シーズンで上位に絡むことができなかった原因として、守備の脆弱性が大きな問題のひとつなっていたのは間違いない。

だが、ここ最近のローマにはポジティブな変化が見えてきた。直近のリーグ戦2試合での同クラブはいずれもクリーンシートを記録しており、特に現地時間5日に行われたセリエA第28節のアタランタ戦における同クラブは集中力の高い守備を披露。32分にロングカウンターで奪った1点を守りきり、1-0で勝利を収めている。試合内容としてはアタランタに攻め込まれる時間も少なくなかったが、その割り切ったディフェンスには実にモウリーニョのチームらしい側面が出ていたと言っていい。
もうシーズンも終盤戦に入るタイミングだが、ようやくローマにはモウリーニョ効果が出始めたのか。手堅いチームになってきたジャッロロッシには今後も注目だ。

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