スクデットを引き寄せる“王の帰還” イブラ復帰はミランにとって大きすぎる

ナポリ戦で復帰を果たしたイブラヒモビッチ photo/Getty Images

勝負の終盤戦に向けて40歳の復帰は大きい

現地時間6日に行われたセリエA第28節のナポリ戦に1-0で勝利し、再びセリエAの暫定首位に浮上したACミラン。前節ウディネーゼに引き分けたことで一時はポールポジションを明け渡すこととなっていたが、ロッソネリは直接対決となった大一番で見事にそれを奪い返すことに成功している。

これでミランはスクデットに大きく近づいた。そう考えている人も多いだろう。まだ3ポイント抜け出しただけではあるものの、優勝を争うライバルを直接対決で退けたことは精神面として間違いなく大きい。加えて、この試合ではついに頼れる“王”もピッチへの帰還を果たしたのだ。

その“王”とは、もちろんFWズラタン・イブラヒモビッチ(40)のことだ。アキレス腱の状態が思わしくなく、2月の試合は全休となっていた同選手。数日前まではこの試合も欠場するのではないかとの現地報道も出ていたのだが、チームにとっての重要な一戦でこの大ベテランはベンチ入り。いきなりゴールというわけにはいかなかったが、終了間際の90分に投入されて復帰を果たすこととなった。
もう40歳で、負傷も少なくない。しかし、チームの精神的支柱としてイブラヒモビッチが帰ってきたのはミランにとって大きすぎる。勝負どころで“千両役者”と呼ぶにふさわしい活躍を見せ、ゴールを奪えずともピッチに立つだけで仲間に良い緊張感を生み出すことができる存在。優勝をより意識する終盤戦においては間違いなく必要な選手。ナポリ戦で負傷したオリヴィエ・ジルーの状態が気になることもあり、このタイミングでのイブラ復帰はミランにとって最高だったと言っていい。

「ついに王が帰還。チームが勢いに乗ったタイミングで彼が帰ってきたのは大きい。優勝を知っている男の力が今こそ必要だった」。そして、今回のイブラヒモビッチ復帰については、伊『Leggo』もこのように綴っている。スクデット獲得に向けて、重要すぎるピースが帰ってきたミラン。はたして、同クラブはこの勢いのまま優勝戦線を突っ走ることができるのだろうか。今後の戦いにも注目だ。

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