5年目にして決めたF・マリノスでの初ゴール 新・司令塔MF吉尾海夏はマルコスとポジションを争うことができるか

初ゴールを松原健に祝福される吉尾海夏 photo/Getty images

左足からのキックが魅力的な選手だ

明治安田生命J1リーグ第3節横浜F・マリノス対清水エスパルスの一戦が行われ、2-0でホームチームが白星を挙げている。F・マリノスはACLの集中開催もあって約2週間で5試合を消化している。その中でも3勝1分1敗と好成績を残しており、今季も期待できそうだ。

そんなF・マリノスは2日ヴィッセル神戸戦から先発を6人変更して清水戦に臨んだ。最終ラインには若い角田涼太朗が入り、マルコス・ジュニオールがいないトップ下には吉尾海夏が起用されている。

F・マリノスの下部組織で育ち、トップチーム昇格を経験。その後は武者修行としてベガルタ仙台、町田ゼルビアでプレイ、町田では昨季10ゴール10アシストを記録している。そんな活躍もあり、今季は満を持してトップチームに戻ると、序盤から途中出場で出番を得ている。そして、今季5試合目となった清水戦で先発となった。

序盤はなかなかボールを触れず消えてしまうこともあったが、43分に積極的なプレッシングを見せ、清水の最終ラインをかく乱。相手のクリアに触れたボールがそのままゴールラインを割り、復帰後初ゴールをマークしている。この場面について「綺麗なゴールではないが、普段からプレッシングは求められている」とチーム内での前からの守備の重要性を語っている。守備で輝いたのはこの場面だけでなく、強度の高さでチームに貢献している。

後半からはゴールも決めたことでよりリラックスしたのかボールに触れることが多くなっており、司令塔としての姿を見せていた。特に左足から放たれるシュートは強烈であり、そのシュートでゴールネットを揺らすことはできなかったが、トップ下として十分に存在感を示す試合になったことは間違いない。今後継続して出番を得るにはどうするとの質問には「攻撃の起点となり、相手の嫌な場所で受けてボールを前進して攻撃に絡んでいきたい」と話しており、今後の改善点はすでに見つかっているようだ。

マルコスの不在で出番を得た吉尾。序列逆転となるインパクトはまだないが、貴重な追加点を挙げており、今後の躍動に期待だ。

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