ジルー、レオン頼みで不足するミランの攻撃ピース 終盤戦へ許されぬ得点力不足

ミランの前線で体を張るジルー photo/Getty Images

大事なところで勝ち点の取りこぼし

スクデットを争うライバルのインテルがリーグ戦で2試合連続ノーゴールと足踏みしていることが話題になっているが、首位ミランものんびりしていられない。攻撃面に課題を抱えているのはミランも同じだ。

ミランは19日のサレルニターナ戦(2-2)に続いて26日のウディネーゼ戦も1-1のドローで終えてしまったが、気になるのは攻撃のピースだろう。

ズラタン・イブラヒモビッチが離脱するまでは最前線をイブラヒモビッチとオリヴィエ・ジルーのベテラン2人でローテーションしてきたが、今はイブラヒモビッチが不在だ。ジルーへの負担が大きくなっており、伊『Gazzetta dello Sport』も35歳ジルーの疲労を心配している。
今回のウディネーゼ戦では伸び盛りのラファエル・レオンが唯一のゴールを決めたが、得点を奪えるピースが不足しているとも言える。昨年末から1月にかけては30歳のジュニオール・メシアスがサプライズとも言える3得点を奪ってくれたが、1月6日のローマ戦以降はペースダウンしている。直近7試合では1点のみで、計算しづらい。

また今季はクロアチア代表FWアンテ・レビッチが負傷離脱していた時期があり、まだ本調子とは言えない。2019-20、2020-21シーズンと連続してリーグ戦11得点を挙げてくれた貴重なゴールゲッターだったが、今季はここまで2得点2アシストのみ。これもミランにとっては痛手だろう。

3月に入れば1日にコッパ・イタリア準決勝1stレグでインテル、その5日後にはリーグ戦でナポリとの上位決戦が控える。ここはゴールが欲しいところで、堅守の両チームを今のミランが崩せるのか。タイトルレースに大きな影響を与える一戦となるだろう。

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