鎌田が“途中出場途中交代”の衝撃も フランクフルトが混乱に陥った悪夢の一戦とは

鎌田も前線で奮闘しているが…… photo/Getty Images

2021年の終わり方は良かったが……

長谷部誠、鎌田大地の所属するフランクフルトが乗り切れない。19日にはブンデスリーガ第23節でケルン相手に0-1で敗れてしまい、現在は10位と欧州カップ戦出場圏内から遠ざかってしまった。

しかもケルン戦では途中出場した鎌田がやや不運な形で失点に絡むことになり、まさかの途中出場途中交代を食らってしまった。懲罰交代とも取れる交代策で、後味の悪いゲームとなったのは間違いない。

地元メディア『Frankfurter Rundschau』も鎌田を途中で下げた指揮官オリバー・グラスナーの選択がチームに好影響を与えるものではないと指摘しつつ、グラスナーが混乱状態にあるのではと心配する。
悪い意味でのターニングポイントに挙げられるのが、年明け1発目のゲームとなった1月8日の第18節ドルトムント戦である。

このゲームは鎌田も先発しており、フランクフルトはFWラファエル・サントス・ボレの2得点で前半24分までに2-0とリードを手にしていた。

ところが、71分からドルトムントが怒涛の猛反撃。71分にトルガン・アザール、87分にジュード・ベリンガム、89分にマフムード・ダフードにネットを揺らされ、フランクフルトは2-3と逆転負けを喫したのだ。同メディアはフランクフルトとグラスナーがこの衝撃の逆転負けのショックからまだ立ち直れていないと指摘している。

確かに昨年末のフランクフルトはまずまず状態が良かった。12月には好調だったレヴァークーゼンを5-2で撃破し、続くボルシアMG戦にも3-2で勝利。続けてマインツにも1-0で勝利しており、かなり良いイメージで2021年の戦いを終えたのだ。この頃は欧州カップ戦出場の道も見えていた。

それが年明け早々のドルトムント戦で自信を失うことになり、そこから残留争いをしているアルミニア・ビーレフェルトとヴォルフスブルクに0-2で敗れるなど、どこか調子が狂ってしまった。

鎌田が先発から外れるゲームもあり、同メディアはグラスナーがドルトムント戦から守備を第一に考えていると主張。今回のケルン戦も先発メンバーでは最前線のボレ、左サイドに入るフィリップ・コスティッチ、イェスパー・リンドストロムの3人しか攻撃的なマインドを持っている選手がいなかったと指摘されており、積極性を欠いているとも言える。

ここまでリーグ戦6得点のボレもセンターフォワードとして100%の力を発揮できているかは微妙なところで、フランクフルトの攻撃には物足りなさが残る。鎌田にとってもやりにくい環境となっているはずで、グラスナーはこの混乱を早急にまとめるべきだろう。

次節は首位バイエルン戦だが、フランクフルトは積極的に白星を狙いにいけるのか。ドルトムント戦の失意から立ち直るきっかけとしたい。

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