前線のパワーと高さは不足気味
今冬にはFWピエール・エメリク・オバメヤンがチームを去り、アーセナルはセンターフォワードの層が薄くなっている。アレクサンドル・ラカゼットとの契約も今季限りとなっているため、来季へ向けて純粋な点取り屋の補強は必須だろう。
若いガブリエウ・マルティネッリの成長は大きいが、それだけでは量が不足している。特に前線中央で体を張ってくれる選手が必要だ。
クラブOBバカリ・サニャ氏は、オリヴィエ・ジルーのような選手が必要と持論を展開する。現在ミランで活躍するジルーはターゲットマンになれる高さとパワーを備えており、得点力もまずまず高い。
ジルーは2012-13シーズンから2017-18シーズンの途中までアーセナルでプレイし、5シーズン連続でプレミア二桁得点を記録していた選手だ。ジルー在籍時にプレミアのタイトルを獲得することは出来なかったが、その貢献度はサポーターも認めていた。今のアーセナルにもジルーのような大型ストライカーが必要なのかもしれない。
「アーセナルは純粋な9番タイプを求めるのではないか。ボックス内で活躍できる選手のことだ。ジルーのようなね。彼らにはターゲットとなる選手が必要だ。もし私が誰か獲得するなら、ジルーのような選手を獲得するよ」(英『Football London』より)。
サニャ氏はこう語っており、今のアーセナルにはターゲットマンが不足している。セルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチは理想的なFWだったが、今冬の獲得には失敗してしまった。
ヴラホビッチは簡単に獲得できるレベルの選手ではないが、本気で来季以降のプレミア制覇を目指すならばヴラホビッチ級の大型FWが1枚は欲しい。サイズがあり、スピードもあって得点力もある。近年はそうしたストライカーも増加傾向にあるが、今後のアーセナルを前線から引っ張っていくのは誰になるのか。サポーターもジルー風の大型ストライカーを待っているはずだ。