ウインガーから世界的な中盤戦士へ 名将ペップに見いだされたB・シウバの機能性

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チームでは欠かせない存在になっているベルナルド photo/Getty Images

彼が中盤に居れば一安心だ

複数のポジションでプレイできるユーティリティ性を持った選手は所属クラブで重宝されているケースは多く、レアル・マドリードのダビド・アラバやチェルシーのセサル・アスピリクエタがまさにその例だ。アラバであればサイドバックやセンターバック、中盤でプレイでき、今のレアルであれば主にCBでの起用が見られている。

そういったユーティリティ性を持つ選手を多く保有するクラブの1つが、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティだ。指揮官をジョゼップ・グアルディオラとする彼らのチームには複数のポジションでプレイできる選手は多く、逆に一つのポジションでしかプレイできない選手が少数派となっている。それは偽SBや偽9番といった戦術が影響しているからであり、彼らの強みでもある。その中でもベルナルド・シウバは素晴らしい機能性をもったユーティリティプレイヤーだ。

2017年にモナコからやってきたシウバ。現在は中盤で無尽蔵のスタミナを生かして違いを作っており、欠かせない選手となっている。そんなシウバだが、加入当初は右ウイングのプレイヤーだった。そこから今のインサイドハーフにコンバートされ、さらに偽9番の導入により、センターフォワードとしてもプレイするようになった。

この複数のポジションを経験させるコンバートはペップがよく行う手法であり、シウバの中盤としてのポテンシャルを引き出した。今の奪われないドリブルはウインガーだった頃に磨かれた武器であり、有り余るスタミナを中盤の走り屋として開花させている。さらに最前線で起用されれば、ハイプレスの先陣を切ることも多く、攻守で大きな貢献度を見せている。

ウインガーからインサイドハーフに転身し、世界的な中盤となったシウバ。英『Squawka』ではアラバやシウバのようなユーティリティ性を持つ選手を「多機能マスター」として称賛している。シティはシウバのその多機能な部分に助けられており、今後も勝利に貢献する存在として重宝されることになるだろう。

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