ワールドカップ・カタール大会出場へ運命のプレイオフに臨むイタリア代表では、センターフォワードの人選に注目が集まっている。
その候補者の1人になるかは分からないが、代表監督ロベルト・マンチーニは1月におこなったトレーニングキャンプにFWマリオ・バロテッリも召集していた。
現在トルコのアダナ・デミルスポルでリーグ戦8得点と結果を出しているバロテッリだが、マンチーニは同選手をプレイオフへ呼ぶのだろうか。トルコでの成績はまずまずだが、劇薬なのは間違いない。
伊『Milannews24』などによると、現在アダナ・デミルスポルを指揮するヴィンチェンツォ・モンテッラはバロテッリの強みの1つにミドルシュートを挙げる。
「残り数か月で進歩できるかは彼次第だが、代表の他のストライカーたちと違ってマリオは30メートルの距離からでもシュートを打てるからね」
問題はこのシュートだ。今季のバロテッリはトルコ国内リーグで最多となる72本のシュートを放っており、そのうち半分以上の37本がペナルティエリア外からとなっている。
この超積極的な姿勢はストライカーらしいもので、バロテッリはこれまでのキャリアで合計625本もエリア外からシュートを打っている。これはエリア内から打った本数より多い(493本)。
しかし、精度はそこまで高いとは言えない。今季もエリア外から37本打っているが、ネットを揺らしたのは2本だけだ。チームにとってプラスになっているかは微妙なところだろう。
他にもフランスのニースでプレイしていた2017-18シーズンにはリーグ戦で18得点を記録しているが、エリア外からの得点は3点だけだった。56本もエリア外から打っていたことを考えると、こちらもやはり精度は高くない。
仮にバロテッリをプレイオフに召集すれば、そこでも変わることなく積極的にシュートを狙ってくれるだろう。だが、それがチームの利益になるかは分からない。優秀な選手であることは間違いないが、エゴが強すぎて扱いにくいストライカーでもある。バロテッリは過去にマンチェスター・シティでもバロテッリと長く付き合ってきたが、暴れん坊の教え子を代表へ呼ぶことはあるのか(数字は『WhoScored』より)。