今冬もプレミアは《約3億ポンド》の超贅沢補強 他リーグを圧倒する恐怖の札束攻勢

リヴァプールはポルトからルイス・ディアス獲得 photo/Getty Images

2018年の冬に次ぐ大型補強

今冬もイングランド・プレミアリーグは市場の主役だった。

英『FourFourTwo』によると、今冬にプレミアのクラブは実に2億9500万ポンドも資金を投じたというのだ。冬の市場はシーズン途中からの合流となるため、それを考慮して積極補強に動かないクラブもあるのだが、プレミアは今冬も積極的だった。

リヴァプールはFCポルトからFWルイス・ディアス獲得に3750万ポンドを投じ、新体制となって超積極補強が予想されていたニューカッスルはリヨンからMFブルーノ・ギマランイス、バーンリーからFWクリス・ウッドらを補強。ギマランイス獲得には3300万ポンド、ウッドには2500万ポンドを投じたとされており、降格回避へ必死の戦力補強だ。ニューカッスルの場合は今夏まで待っている余裕はない。
他にはアストン・ヴィラがエヴァートンから2500万ポンドでDFリュカ・ディーニュを獲得。トッテナムはユヴェントスからMFロドリゴ・ベンタンクールを1590万ポンド、バーンリーはドイツのヴォルフスブルクから1200万ポンドでオランダ代表FWボウト・ベグホルストを引き抜いている。

ニューカッスルがリヨンから獲得したギマランイス photo/Getty Images

下位組の巻き返しに注目

この資金力こそプレミアの魅力でもあるが、中でも今冬はやはりサウジアラビアの政府系ファンドである『PIF』に買収された18位ニューカッスルの動きが目立った。今後数年はこれが日常風景となっていくのだろう。ニューカッスルの大型補強序章といったところか。

冬の市場での投資額が2億ポンドを超えるのはプレミアの歴史で5回目ということだが、2018年の冬の市場では4億3000万ポンド動いたこともあった。リヴァプールがDFフィルジル・ファン・ダイク(7500万ポンド)、マンチェスター・シティがDFアイメリック・ラポルテ(5700万ポンド)、アーセナルがFWピエール・エメリク・オバメヤン(5600万ポンド)など強豪が大型補強に動いた冬のことだ。その金額には届かなかったが、今冬もプレミアのクラブは惜しみなく資金を投じている。

また、レンタル移籍も含めると今冬にはマンUで出番を失っていたMFドニー・ファン・デ・ベークがエヴァートンへ移籍したり、トッテナムがユヴェントスからMFデヤン・クルゼフスキを加えるなど、興味深い動きが多かった。これが後半戦の戦いにどう影響してくるか楽しみで、エヴァートンやニューカッスルなど下位に沈むチームの巻き返しにも期待がかかる。

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