“欧州復帰16分”でゴール 中国で71戦48ゴールと暴れたストライカーは仏へ戻ってきた

マルセイユでさっそくゴール決めたバカンブ photo/Getty Images

高い得点力は健在だ

ここ最近は各クラブが財政難に陥っている事情もあり、中国スーパーリーグを離れる外国人プレイヤーが増えている。財政難だけが原因ではないものの、最近では上海上港MFオスカルのバルセロナ移籍案が話題に出るなど、中国からタレントが流出しようとしているのだ。

注目すべきはオスカルだけではない。すでに欧州5大リーグへ復帰し、早々に結果を残した者がいる。

今冬に中国の北京国安を離れ、フランスのマルセイユにフリーで加わった30歳のコンゴ民主共和国代表FWセドリック・バカンブである。
バカンブといえばフランスのソショーでプロデビューを果たし、その後はビジャレアルの選手としてリーガ・エスパニョーラでも活躍したセンターフォワードだ。リーガでも2015-16シーズンに12得点、続く2016-17シーズンも11得点を奪うなど、5大リーグでも通用する得点力を披露していた。

2018年には4000万ユーロとされる移籍金で中国へ向かうことになり、そこでもリーグ戦71試合で48ゴールと大爆発。リーガで二桁得点を決めていたストライカーを中国スーパーリーグのDFたちが抑えるのは難しく、2020年には中国スーパーリーグで得点王のタイトルも獲得している。

その得点感覚はまだまだ衰えを知らず、マルセイユではデビュー戦となった22日のRCランス戦でいきなり得点を記録。途中出場から16分しかプレイしなかったが、それでネットを揺らしてくるあたりはさすがだ。

マルセイユはポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリクを迎えているのだが、ミリクがリーグ戦で1ゴールのみと苦戦気味だ。バカンブは前線の得点力不足を補う存在になると期待されており、中国から加入後すぐに出番が回ってくることになった。フリーで獲得できたことを考えても、マルセイユの引き抜きは大正解だったと言えそうだ。

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