川島永嗣もベンチから快進撃見守る
レンタルで加えている選手も数名入っているが、例えばスタメン出場したMFサニン・プルチッチは2019年にスペインのレバンテから100万ユーロで獲得。クレルモン戦でゴールを挙げた元フランス代表FWケヴィン・ガメイロは昨夏にフリーで補強。
他にもDFアントニー・カシ(フリー)、MFイブラヒマ・シソコは2018年にブレストから200万ユーロ、MFアドリアン・トマソン(フリー)、DFカロル・フィラは昨夏にポーランドのレヒア・グダニスクから150万ユーロで獲得するなど、とにかくコストが低い。何とクレルモン戦のスタメン全員合わせても1170万ユーロしか補強費がかかっていないのだ。
川島も同じフランスのFCメスを退団してからは無所属が続いていたGKで、2018年にストラスブールが契約を結んでいる。バックアッパーGKではあるものの、フリーで獲得できたことを考えれば貴重な戦力と言えよう。日本代表の守護神として3度ワールドカップを経験するなど中堅クラブのGKとしては十分な経験値も備えている。
果たしてこの快進撃はいつまで続くのか。直近10試合は6勝3分1敗と見事な成績となっており、2位ニースとも勝ち点差は僅か4点だ。15点差ついている首位パリ・サンジェルマンには届かないだろうが、ストラスブールのサポーターはこの快進撃を大いに楽しんでいることだろう。お金をかけたチームが成功しやすくなっている現代サッカーにおいて、ストラスブールのような中堅クラブの奮闘はもっと称賛されるべきものだ。