マクトミネイに中盤は任せられない 赤い悪魔の心臓となれるネクスト・ポグバ

マンU以外のクラブからも関心が寄せられているチュアメニ photo/Getty Images

守備は改善されたが、攻撃の質は落ちた

2018年から約3年間クラブを率いたオーレ・グンナー・スールシャールからラルフ・ラングニックに監督が代わったマンチェスター・ユナイテッド。加入直後は盛り上がりを見せたが、その後は試合で良い結果を残せず、直近のウルブズ戦では初黒星を喫してしまった。

勝ち点は31ポイントでありCL圏内である4位アーセナルとの差は3ポイントとまだまだ諦めるには早いのだが、ゲームの内容が悪すぎる。ラングニックの就任で守備時の反応は早くなったが、攻撃の怖さはなくなってしまった。前述したウルブズ戦はフルタイムで枠内シュートは2本のみ。クリスティアーノ・ロナウドやブルーノ・フェルナンデス、7300万ポンドで加入したジェイドン・サンチョがいながらこの体たらくは批判されても仕方ないだろう。

その中でも特に気になるのが、中盤の質か。前述した攻撃での迫力のなさもボランチの選手が攻撃に厚みを持たせることができていないからであり、配球力や守備力のある万能な選手が欲しい。

英『Squawka』では中盤を助けられる4人の選手をリストアップしている。モナコのオーレリアン・チュアメニ、スポルティング・リスボンのジョアン・パリーニャ、PSVのイブラヒム・サンガレ、セルタのレナト・タピアの名前が挙がっており、どの選手も素晴らしい中盤戦士だが、今のマンUにフィットするのはチュアメニだろう。

フランス出身で2020年からモナコでプレイする21歳。187cmとサイズのある選手であり、フランスのフル代表では既にデビューを果たしている。

モナコではGKを務めるアレクサンダー・ニューベルに続く1461分の出場機会を得ているチュアメニ。中盤でプレイする際に必要となる展開力、守備力、スタミナの3つのスキルを兼ね備えている選手だ。同国のスターであるポール・ポグバとスタイルが似ていることからネクスト・ポグバといわれることが多いが、ポグバよりも守備面での貢献が期待できる。

復調したはずのフレッジがパッとせず、スコット・マクトミネイも不調であり、今一番頼りとなるのがベテランのネマニャ・マティッチのみと苦しいマンUの中盤事情。とにかくウルブズ戦ではマクトミネイにミスが目立ち安定感がなかった。攻撃陣には期待できる選手が揃っているだけに、ボランチの補強は必須か。

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