ノース・ロンドンの力関係はまだ逆転していない 1月のスパーズVSアーセナルは激戦必至

トッテナムを素早く修正したコンテ photo/Getty Images

トッテナムを復活させたコンテの手腕に絶賛の嵐

今年の9月、トッテナムはライバルのアーセナルとのダービーマッチで1-3の敗北を喫した。この時、両チームの力関係が逆転したのではないかとの意見も出ていた。近年はトッテナムが上の順位でフィニッシュすることが多くなっていたが、その力関係がひっくり返ったとの意見だ。それほど9月のトッテナムは状態があまりに悪かった。

一方でアーセナルはミケル・アルテタの下で若手が躍動。別のチームに生まれ変わり、トップ4フィニッシュへの期待感も広がり始めている。

だが、トッテナムの方も蘇りつつある。シーズン途中より指揮官に就任したアントニオ・コンテはチームを素早く修正。順位も5位に上がっており、チャンピオンズリーグ出場権確保の希望が見えてきている。

アーセナルの方は若手が躍動中 photo/Getty Images

1月のバトルはどうなるか

中でも英『Evening Standard』が称えるのは、日替わりヒーローとばかりに異なる選手が次々と結果を出している点だ。

12月に入ってからでは2-2で引き分けたリヴァプール戦にてMFハリー・ウィンクス、苦戦が続いていたMFデル・アリのパフォーマンスが高く評価され、続くウェストハムとのリーグ杯・準々決勝ではFWステーフェン・ベルフワインが得点を記録。2-1の勝利に貢献することになり、ここでベルフワインの今季初得点を引き出せたのは大きい。

そして3-0で勝利した前節クリスタル・パレス戦ではFWルーカス・モウラだ。ルーカスはコンテ就任から継続的に結果を出している選手の1人で、同メディアも別人のようになったと称賛する。

ルーカス、ソン・フンミン、当たりが戻ってきたエースのハリー・ケイン。この3枚が機能した時のトッテナムは強く、早くもコンテのチームは軸が見えてきている。

年が明けた1月17日には、トッテナムがホームでアーセナルを迎え撃つ予定となっている。おそらくはトップ4を懸けた激しい戦いとなるだろう。本当にノース・ロンドンの力関係が逆転しつつあるのかここで試されることになりそうだ。今の復活したトッテナムならば、ホームでアーセナルを粉砕することも十分に可能だろう。

もちろんアーセナルの方もトッテナムを倒すだけの力を備えている。両チームとも今はサポーターの熱気も十分で、今からダービーマッチが待ち切れないというサポーターも多いはず。9月の時とは違い、かなり熱いバトルとなるだろう。

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