PSGへの移籍報道もあった元Jリーガーの現在 “アジアMVP”となった韓国人FWは36歳で現役を続行中

G大阪で活躍したイ・グノ photo/Getty Images

磐田やG大阪で活躍したイ・グノ

今季J2で頂点に立ち優勝を果たしたジュビロ磐田。来季は2019シーズン以来となるJ1に向けて強化を進めており、J2得点王に輝きアビスパ福岡へ移籍したルキアンの代わりとなるストライカーを補強したいところだろう。

そんな磐田やガンバ大阪で活躍し、AFCチャンピオンズリーグを制した経験もある韓国人ストライカーが国内で現役を続けている。今季は蔚山現代から大邱FCへレンタルで加入したイ・グノだ。

2009年にJ1で開幕から勝利がなく不調だった磐田に加入すると、デビュー戦で2得点を挙げて勝利に貢献。その後も得点を重ねて磐田の序盤の不調から立ち直らせる活躍でセンセーショナルなデビューを飾る。同年夏には欧州への移籍を目指していたイ・グノにパリ・サンジェルマンからオファーがあったとの報道もあり、磐田側も壮行会を企画するところまで発展するも、最終的に契約交渉は破談となり、磐田に残留した。

2010年夏にG大阪に移籍すると翌年に32試合15ゴールと活躍。前年ストライカー不足に悩まされたチームで得点源として輝いた。2012年に兵役のために母国へ復帰し、蔚山現代FCへ移籍するとAFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献。大会MVPとアジア最優秀選手賞を受賞するなど、自身の功績を築いていった。

36歳となる現在は古巣へと復帰を果たしているイ・グノ。日本へ移籍する前はKリーグで大きな活躍を見せ、欧州志向も強かった。しかし兵役の関係もあり、日韓以外ではカタールのみと欧州でプレイすることはできなかった。それでもアジア王者としてFIFAクラブワールドカップを戦い、韓国代表としてもFIFAワールドカップのブラジル大会を戦うなど、国際大会でも活躍を見せている。

スピードと足元の技術に長け、ゴール前での決定力も高かったイ・グノ。PSGへと移籍していたら、現在ボルドーで活躍するファン・ウィジョのようにエースとなっていたかもしれない。PSGが目を付けた実力は本物であり、彼が日韓で築いた実績は偉大だ。ここ2年間は怪我の影響もあり得点を奪うことができていないイ・グノは、今季3ゴールを決めた。来シーズンはどのような活躍を見せるのか、今後の韓国人FWにも期待したい。

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