ヴラホビッチ、冨安、ヴィニシウスらが見たい 1年後のカタールW杯で主役になり得る“7人”の初出場組

ヴラホビッチ擁するセルビア代表は危険だ photo/Getty Images

初のW杯に臨むであろう逸材たち

2022ワールドカップ・カタール大会まで残り1年。前回王者フランス代表、最後のワールドカップになるかもしれないアルゼンチン代表FWリオネル・メッシなども楽しみだが、初のワールドカップに臨むであろう逸材たちにも注目したい。

1.ドゥシャン・ヴラホビッチ(セルビア代表/FW/フィオレンティーナ)

まず最大の注目は欧州予選グループステージでポルトガルを撃破して本大会出場を決めたセルビア代表より、フィオレンティーナ所属FWドゥシャン・ヴラホビッチだ。
セリエAでも得点王争いに加わる21歳のストライカーは、上手くいけば来年のワールドカップでも得点王争いに絡めるかもしれない。もちろんチームが上位へ進出することが得点王の条件だが、ヴラホビッチが好調ならばベスト8くらいまで進むことも不可能ではないはず。絶対に見逃せない大会の主役候補だ。

2.ジュード・ベリンガム(イングランド代表/MF/ドルトムント)

イングランドには注目の若手が揃っているが、その中でもベリンガムはこの1年で大きく伸びた。まだ18歳というのが驚きで、すでにワールドクラスのオーラを放ちつつある。

来年までの1年でまだまだ伸びるはずで、ワールドカップでも主役になれるのではないか。今夏のEURO2020ではメンバー入りしながらも主力になれなかったが、1年あればレギュラーポジションを狙えるだろう。来年のワールドカップで最も楽しみなティーンエイジャーの1人だ。

3.ガビ(スペイン代表/MF/バルセロナ)

同じく注目のティーンエイジャーだ。ベリンガムよりも若い17歳のガビは、何かと苦戦するバルセロナにて着実に力をつけている。すでにスペイン代表でもデビューを済ませており、代表監督ルイス・エンリケの構想にも入っているはず。バルセロナにてシャビ・エルナンデスの指導を受け、さらにスケールの大きいMFとなってカタール大会へ臨んでほしいところ。

同じバルセロナではMFペドリ、FWアンス・ファティらもスペイン代表での活躍が期待されており、前回のロシア大会とは顔触れの異なるチームとなるだろう。カタール大会は新時代への幕開けだ。

冨安と吉田のコンビなら世界に通用するか photo/Getty Images

日本の新・最終ラインもカタールの地で見たい

4.クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン代表/DF/トッテナム)

メッシは最後になるかもしれないワールドカップで頂点に立てるのか。そのカギは守備陣にあると言っていいだろう。攻撃の方はいつの時代も豪華だったが、最終ラインにはワールドクラスと呼べる選手が限られている。

ロメロはその1人となれるはずで、アルゼンチンが待ち望んでいた実力派センターバックだ。代表でも最終ラインの新たなリーダーとなる可能性が高く、全盛期のロベルト・アジャラのようなパフォーマンスでメッシとチームを頂点へ導きたい。

GKではアストン・ヴィラ所属のエミリアーノ・マルティネスが遅咲きながら守護神となり、今夏のコパ・アメリカ制覇の立役者となった。ロメロ、マルティネスらを軸とした守備が安定していれば、アルゼンチンも十分に上位を狙えるだろう。

5.ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表/FW/レアル・マドリード)

ブラジル代表は今もネイマールが主役だが、ヴィニシウスはその立場を脅かす存在となるだろう。今やリーガを代表するレフトウイングになっており、突破力に加えて得点力も伸びてきた。このままヴィニシウスが成長を続けるならば、セレソンでもヴィニシウスを左サイドで固定してもいいはず。

ネイマールを中央に回すのも手だが、1年後のセレソンの序列はどうなっているのか。ヴィニシウス、さらには右サイドから仕掛けるアヤックス所属の21歳FWアントニーらの急成長もあり、前線の構成は読みづらくなってきた。

6.冨安健洋(日本代表/DF/アーセナル)

ロメロに続き、冨安も昨季のセリエAで大ブレイクした若手センターバックだ。冨安とロメロは今夏揃ってイングランドへやってくることになり、ロンドンではロメロより冨安の方が高い評価を得ている。ワールドクラス候補と言っても大袈裟ではない。

カタール大会では吉田麻也、あるいは板倉滉や伊藤洋輝らとともに海外組センターバックコンビを形成できるはずで、進化した日本の最終ラインを何とかカタール大会で見てみたい。

その中でも冨安は1番の注目株で、アーセナルでも順調に伸びている。まずはアジア最終予選を突破してほしいところで、カタール大会でも冨安は注目の若手センターバックとなるに違いない。

7.アクラフ・アフィーフ(カタール代表/FW/アル・サッド)

注目のタレントとは呼びにくいかもしれない。しかし伊『Calciomercato』は開催国枠としてカタールの躍進に期待をかけており、中でもアフィーフのことを同国史上最高のタレントと評価する。

アフィーフのセンスは2019年のアジアカップ決勝で日本代表も痛いほど理解しており、アルモエズ・アリとの前線コンビはカタール代表の希望だ。アフィーフはポジショニングも柔軟で、このコンビが機能すればグループステージ突破の可能性は十分に見えてくる。


日本の場合は他にも久保建英や堂安律など、ワールドカップをまだ経験していない期待の東京五輪世代が揃う。こうした若い選手たちのパフォーマンスも注目で、誰がカタール大会の主役になるのか1年前の今から楽しみだ。

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