ナポリ、急失速で暗雲 やはり“攻守の要”の不在が大きな痛手か

ナポリの失点数の半数はクリバリ不在のものだ photo/Getty Images

早くも正念場を迎えている

ナポリは12日、セリエA第17節でエンポリと対戦し、ホームでの戦いながら0-1で敗れた。この結果、2連敗を喫して順位を4位まで下げている。

今季、ルチアーノ・スパレッティ新体制のもとで開幕8連勝を飾り、最高のスタートを切ったナポリ。その後、無敗記録を「12」まで伸ばし、序盤戦は首位を快走した。しかし、ここ3試合は勝利から遠ざかっており、直近6試合の成績を見ても1勝2分3敗と急失速。ここにきて雲行きが怪しくなってきた。

その要因となっているのが、やはり攻守の要の離脱か。今季本格覚醒し、チームの攻撃を献身してきたビクター・オシムヘンだったが、第13節インテル戦で負傷。新エースを失って以降の4試合もチームは点こそ取れてはいるものの、やはりスピードとフィジカルを兼ね備える彼が最前線にいない影響は少なからず感じる。

そして、より結果に大きな影響を与えているのが、DFリーダーであるカリドゥ・クリバリの不在。現在もリーグ最小失点(13失点)を誇るナポリではあるが、クリバリがハムストリングの負傷で欠場したここ2試合は計4失点。負傷交代したサッスオーロ戦でもクリバリがピッチを去った後に同点ゴールを奪われて2-2、出場停止だった第12節ヴェローナ戦も1-1のドローに終わっているため、今季の失点の約半数となる6失点は彼が不在だったわずか3試合ちょっとで記録したものなのだ。いかにクリバリの存在が大きいかがわかる。

そして、そんな中で迎える次節ACミラン戦。攻守の要の不在は大きいが、嫌な流れを断ち切り、再び軌道に乗るためにも、是が非でも勝利したい一戦だ。ナポリは1989-90シーズン以来の悲願達成へ向けて、早くも正念場を迎えている。

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