将来は日本代表にとっての脅威となる? ローマ下部組織で10番背負う“18歳”の選択は

先日ローマでトップチームデビューを果たしたヴォルパト photo/Getty Images

オーストラリア代表入りの可能性

フランチェスコ・トッティやダニエレ・デ・ロッシなど、これまで多くのイタリア代表戦士を輩出してきたASローマの下部組織。そんな育成の名門が送り出す最新作は、将来サムライブルーにとって大きな脅威となるかもしれない。

その選手の名は、クリスティアン・ヴォルパト。現在ローマのU-19カテゴリでプレイする18歳だ。プリマヴェーラで背番号10を身に纏うこの攻撃的MFは、左足での高いキック精度と巧みなゴール前への侵入技術を武器にチームを牽引中。今季はここまでU-19カテゴリのリーグ戦12試合で4ゴール4アシストを記録し、セリエA第16節のインテル戦では念願のトップチームデビューも果たしている。次なるローマのアイドルになる男。そう期待しているファンも少なくはないだろう。

そんなヴォルパトだが、彼はいずれ日本代表の前に立ちはだかる存在となるのか。これまではイタリア世代別代表に選ばれてきた同選手だが、現在はオーストラリアA代表入りの可能性が浮上中。伊『Gazzetta dello Sport』によると、彼の生まれ故郷であるオーストラリアは、年明け後のW杯アジア最終予選で彼を招集するプランを持っているようだ。ローマも彼がイタリアとオーストラリアのどちらを選択するかは、本人の判断に委ねる構えを見せているという。
現状はまだ発展途上の若者に過ぎない。しかし、そのポテンシャルはローマでも高く評価されているヴォルパト。それだけに、もし彼がオーストラリア代表でのプレイを選択することとなれば、同じアジアサッカー連盟に属する日本にとっては非常に厄介な選手となるかもしれない。はたして、ローマの下部組織が誇る次世代の才能は、今後どのような決断を下すこととなるのだろうか。その動向には注目したいところだ。

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