“T・シウバ流”の守備を学んで急成長中 武者修行先で伸びるチェルシーの才能

今季はハダースフィールドでプレイしているコルウィル photo/Getty Images

「チアゴのプレイはずっと参考に……」

偉大なベテランDFのプレイを参考にして、レンタル先で奮闘するチェルシーの若者はいずれワールドクラスの守備者となることができるのだろうか。2021-22シーズン、武者修行に出たハダースフィールド・タウンで奮闘するのはU-21イングランド代表DFレヴィ・コルウィル(18)だ。

今夏チェルシーのU-23カテゴリからチャンピオンシップ(英2部)のハダースフィールドに活躍の場を移したコルウィルは、新進気鋭のセンターバック。武者修行先では開幕から定位置を獲得しており、今季は公式戦18試合に出場してチームの最終ラインを支えている。データサイト『SofaScore』によると、21-22シーズンの彼はタックル数(36回)や地上戦勝率(63.22%)、空中戦勝率(64.58%)でいずれもチームDF中トップの数値を記録しており、今ではチャンピオンシップで一目置かれる存在になったと言っていい。

そんな、武者修行先で急成長を見せているコルウィル。この調子で経験を積むこととなれば、来季はチェルシーでの活躍も視野に入ってくることだろう。では、一体なぜ今季のコルウィルは武者修行先でここまで印象的な活躍を披露することができているのか。本人の話によると、キッカケはチアゴ・シウバのプレイを参考にしからなのだという。
「チアゴのプレイはずっと参考にしているよ。彼は大きな体格の選手でもないし、とくべつスピードがあるわけでもない。でも、そのメンタルを武器にこの世界でトップレベルのDFになったんだ。とてもシンプルにプレイしているように見えて、そのどれもは非常にハイレベルだ。彼は常に周囲の一歩先へ行っている。夏に一緒にトレーニングしたときは、どんなことを考えてプレイしているのかを聞き出そうと必死だったね。丁寧に教えてくれて、彼は本当に良い人間性も持ち合わせていたよ。いずれはチアゴのようになりたいね」(英『football.london』より)

偉大な先輩のプレイから学び、その技術を自分のものにしようと取り組んでいるコルウィル。はたして、18歳のセンターバックはそう遠くない未来にチアゴ・シウバを彷彿とさせるような守備者となることができるのか。今からその成長が楽しみでならない。

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