日本サッカーの更なる発展も シント・トロイデン化するセルティックのJリーグに目を向けた補強スタイル

ポステコグルーがセルティックへ渡ったことで日本に新たな風が吹いている photo/Getty Images

セルティックは日本を高く評価してくれている

4日に行われたベルギーリーグ、シント・トロイデン対ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズの一戦は1-2でサン・ジロワーズの勝利となった。この試合ではシント・トロイデンからシュミット・ダニエル、橋岡大樹、林大地、鈴木優磨、原大智、伊藤達哉が、サン・ジロワーズから三笘薫がそれぞれ出場しており、計7人の日本人選手が活躍する試合となった。

海外では非常に珍しい日本人選手が多く出場するゲームとなったわけだが、やはり日本のDMMグループがオーナーとなったことが影響しているか。前述した選手以外でもフランクフルトの鎌田大地やアーセナルの冨安健洋、シュツットガルトの遠藤航はシント・トロイデンを経て更にステップアップしており、ベルギーに日本人が移籍しやすい環境を作り出したことで日本サッカーに大きく貢献しているといえる。

日本と強いパイプを持っているシント・トロイデンだが、セルティックも同じような道をたどるかも知れない。

元横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルーが監督に就任し、ヴィッセル神戸から古橋亨梧を獲得したセルティックは今冬の移籍市場で3人の日本人を獲得するといわれている。ターゲットは川崎フロンターレの旗手怜央、横浜Fマリノスの前田大然、ガンバ大阪の井手口陽介のようだ。

このように一気に日本の市場が注目されたのは古橋の大活躍とともに、ポステコグルーが日本をよく知っているからだろう。メディアのインタビューでは「Jリーグには人々が気づいていない才能が多くある」と発言するなど、元マリノス指揮官の日本への評価は高い。

セルティックに限らず、シント・トロイデンのように日本人選手を重用するクラブが生まれることで日本サッカーの発展に繋がることは間違いない。セルティックは今夏の移籍市場でオドソンヌ・エドゥアールをクリスタル・パレスへ、クルストフェル・アイェルをブレントフォードへ売却しており、スコットランドで活躍することでイングランド・プレミアリーグへの移籍も現実味のある話となる。また、スコットランドで活躍すれば、プレミアへ移籍した際に必要となる労働ビザが下りる可能性も高く、悪くない選択肢となるだろう。

意外なところから生まれた日本と海外のパイプ。誰も彼も海外へ行けばよいというわけではないが、日本とスコットランドでは日本人選手への注目度が段違いであり、今後のステップアップを狙うのであればJリーグとよい関係性を保てるリーグとなるだろう。

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