競争力なくして成長は得られない コンテの重要な武器となる2人の左WBたち

ノリッジ戦ではセセニョンのパフォーマンスが光っていた photo/Getty Images

現状ではレギロンが一歩リードしている

アントニオ・コンテ監督が就任し、新体制でのスタートを切ったトッテナム。5日にノリッジとのホームゲームを戦い、見事3-0で勝利をものにしている。下位相手のチームではあるが、素早いカウンターから何度もチャンスを作っており、相手ゴールを脅かしていた。守備陣もクリーンシートを達成するなど奮闘しており、次のヨーロッパカンファレンスリーグ、レンヌ戦に繋げたい。

勝利を飾ったコンテ・スパーズだが、印象的なパフォーマンスを披露したのは左ウイングバックとして出場したDFライアン・セセニョンか。

現レアル・マドリードのガレス・ベイルと比較されるほどのスピードを持った選手であり、サイドバック、サイドの攻撃的な位置を務められることからベイル2世と呼ばれている。昨季はドイツのホッフェンハイムへローン移籍しており、今季からトップチームに復帰している。

この試合ではベンチスタートだったセセニョンだが、同ポジションで先発を果たしたセルヒオ・レギロンが負傷したことで出番を得ており、攻撃面で違いを生み出した。自身の武器であるスピードを生かした突破からのクロスやシュートでチャンスを創出する選手であり、左サイドで目立つ存在となっていた。レギロンと比較しても縦への意識が強い選手であり、より攻撃的に戦いたい場合に選択肢となれる選手だ。英『football.london』によれば試合後にコンテはインタビューで「セセニョンはよくやっていた。けど、もっと上手くやれる選手だし、質も高いと確信している」とコメントを残している。活躍を認めつつ、まだまだプレイ精度を向上させてほしいと期待を寄せており、今後も継続して起用されるだろう。

気になるレギロンの怪我だが、そこまで心配ないようだ。これで左WBではレギロンとセセニョンがポジションを奪い合う形となっており、競争力が生まれるはずだ。競争力が生まれることによって互いの成長の糧となるだろう。

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