セーブ率もパス成功率もリーグ・アンで《No.1》 堅守軍団マルセイユを支える絶対的守護神

マルセイユで圧巻のパフォーマンスを見せる今季のパウ・ロペス photo/Getty Images

セリエAでは鳴かず飛ばずだったが

セリエAで思うような活躍は披露できなかった。しかし、今季向かったフランスの地でこのスペイン人GKは覚醒したのか。昨季までプレイしていたASローマでは鳴かず飛ばずだったものの、21-22シーズンに新天地でめざましい活躍を披露している守護神がいる。その選手とは、ここまでリーグ・アンで最少失点(12点)を誇るオリンピック・マルセイユのGKパウ・ロペスだ。

イタリアでプレイしていた頃には所々でミスも目立ち、その期待とは裏腹に大きなインパクトを残せなかったパウ・ロペス。2019年夏にローマのGK史上最高額となる2350万ユーロの移籍金で迎えられたものの、その金額に見合う活躍を見せることはできず。チームのスタイルになかなか馴染めないこともあって、今夏には買取OP付きのレンタルでマルセイユに放出されることとなってしまった。

失意のフランス行き。当初はそんな見方も多かったはずだ。しかし、このマルセイユ移籍がパウ・ロペスに火をつけたのか。今季の同選手は、新天地で好セーブを連発中。データサイト『FBref』によると、ここまで出場しているリーグ戦11試合では、リーグトップとなるセーブ率(82.8%)やクリーンシート達成率(63.6%)を記録している。まさに“鉄壁”と称するにふさわしいパフォーマンスだ。
加えて、21-22シーズンのパウ・ロペスはベティス時代からの持ち味であった高いパス能力も存分に発揮している。ここまでのパス成功率は、今季200本以上のパスを通しているGKのなかでリーグトップの82.2%(410本中337本成功)。このスペイン人GKは、マルセイユというチームを攻守にわたって頼もしく最後方から支えているのだ。

セリエAの水にはなかなか馴染めなかったものの、フランスの地でトップフォームを取り戻したパウ・ロペス。今季のマルセイユではDFウィリアム・サリバなどがフォーカスされることも多いが、頼れる守護神の活躍からも目は離せない。

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