マンUに前線からの守備を叩き込む? 新監督に噂されるラルフ・ラングニックの手腕とは

ラングニックのマンU入りは実現するのか photo/Getty Images

遅れていたサッカーを取り戻せるか

前オーレ・グンナー・スールシャール監督が解任され、新体制となったマンチェスター・ユナイテッドはコーチであったマイケル・キャリックを暫定監督とし、先日行われたビジャレアル戦に勝利している。彼でシーズン終了後まで行くかと思われたが、クラブは新たな監督を探しているようだ。

英『90min』によれば、ラルフ・ラングニックの招聘を目指しているとのこと。

ハノーファーやホッフェンハイム、ライプツィヒといったブンデスリーガのクラブで監督をしていたラングニックは現在、ロシアのロコモティフ・モスクワの強化責任者としてチームに貢献している。契約は続いているが、ラングニック側がマンUでの監督業に興味を示しており、就任する可能性が高いといわれている。

ラングニックといえばやはり、縦へのハイプレスとボールロスト時のネガティブトランジションで差を付け、ゴールを目指す印象が強い。ライプツィヒ時代は[4-4-2]を採用しているが、赤い悪魔ではどうなるだろうか。

ライプツィヒに独自のプレッシングサッカーを植え付け、強豪に変えた手腕を持つラングニックだけに、マンUでも基本的には同様のサッカーを展開すると思われる。しかし実力のある選手は揃っているが、前からのプレッシングを得意とする選手は見当たらず、アントニー・マルシャルやクリスティアーノ・ロナウドは守備をしないことで批判されてきた。特にポルトガル代表FWは得点面を考えてもキーマンとなるが、彼をどう起用するのか注目が集まる。それでも、前からのプレッシングができずに失点を重ねていた今季のマンUであり、守備の改善を目指しているのだろう。

いわゆるモチベーターのスールシャール監督から戦術家のラングニックに路線変更しようとしているマンU。ペップやトーマス・トゥヘルのような戦術家と戦うには良い判断だといえるが、チームをまとめ上げられるのか期待したい。

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