シティで再びあの魔法が見られることに? D・シルバと同じ特長を持つ3人の若者たち

退団してもなおシティで存在感を示すダビド・シルバ photo/Getty Images

魔術師の愛称をもっていた

いわゆる生え抜きであるフィル・フォーデンがチームをけん引する選手となったマンチェスター・シティだが、コール・パルマーやジェイムズ・マカティのような若い選手が早くも出てきている。まだフォーデンほどの活躍は見せられていないが、両者ともにトップチームでの出場機会は増えており、今後も継続して起用されることになるか。

このようにアカデミー出身の若手選手が頭角を現してきているシティだが、彼ら3人には大きく共通するものがある。レフティ、インサイドハーフ、選手間でボールを受ける間受けを得意とする選手であるということだ。このように同じ特長を持った選手が同時期に台頭するのは極めて珍しい話だといえる。若手を積極的に起用することの多いチェルシーではメイソン・マウントやリース・ジェイムズ、トレヴォ・チャロバーらが台頭したが、どの選手もタイプが異なる。

考えられるとすれば、ダビド・シルバの影響を大きく受けていることか。シルバは2010年から2020年までシティに在籍した選手で、現在は母国のレアル・ソシエダでプレイを続けている。元スペイン代表の選手であり、前述した3人と同じく、レフティ、シティではインサイドハーフ、間受けを得意としているプレイヤーだ。特に間受けに関してはワールドクラスであり、バイタルエリアであれだけ余裕を持って前を向くことのできる選手はそういない。シティの晩年では出場機会を減らしていたが、ピッチに立てば彼の持つ魔法で攻撃を活性化させていた。

シルバに似たスタイルを持つ3人の若者が現れたシティ。現状チームの中盤には優秀な選手は多いが、シルバタイプの選手がおらず、フォーデン、パルマー、マカティの中から第2のシルバが現れることになるのだろうか。

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