ハーフタイムを25分に変更する可能性も? スーパーボウルのスタイルはサッカーの注目度も上げるのか

スーパーボウルの熱狂がサッカーにも来るのか photo/Getty Images

南米サッカー連盟が提唱

サッカーのルールに大きな変更が起きるかもしれない。英紙『Daily Mail』は、南米サッカー連盟がハーフタイムの時間を従来の15分から25分に増やすというリクエストを出したことを伝えている。

このアイデアには、もちろん商業的な理由もある。25分という時間の中で、音楽のライブなどのハーフタイムショーなどを行う計画だというのだ。

ハーフタイムショーでは、アメリカンフットボールのトップリーグである米国のNFLで行われているスーパーボウルが有名だ。同大会はアメリカン・フットボール・カンファレンス (AFC)と、ナショナル・フットボール・カンファレンス (NFC)というNFLの2つのカンファレンスでの優勝チームが最終決戦を行う大会。1993年にマイケル・ジャクソンが出演して注目を浴びると、毎年音楽界のスターたちがハーフタイムにライブを行っている。

NFLの注目度や知名度を大きく上げたこの試みだが、サッカー界でも行ってみてはと南米連盟は考えているのだ。25分に増やしたハーフタイムにショーを行い、大きな大会に有名アーティストを招くことで、サッカーファン以外の人たちへの注目度を上げることを狙っているものと考えられる。

UEFAチャンピオンズリーグの決勝など、注目度が極端に高い試合なら良いかもしれない。しかし全試合に適用するのは難しいだろう。特に選手の前半と後半の間で25分もの間隔が空いてしまっては、選手の怪我のリスクも懸念される。試合において主役は選手でなければいけない。

リーズの地元紙『Leeds Live』では、この件についてSNSで批判的な意見が見受けられることを紹介。既存のサッカーファンから「ショーよりも早く後半を始めてほしい」といった意見が出ているようだ。

2009年にはハーフタイムを20分に増やす試みも行われたが、実現することはなかった。新規のファンを獲得するうえでは注目度を増す改革となるだろうが、今後はどのような動きを見せるだろうか。

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