リヴァプールCBはファン・ダイクだけじゃない チームを安定させた“最後尾の司令塔”

ポルト戦で安定感を与えたマティプ photo/Getty Images

ポルト戦で安定感を与えたマティプ photo/Getty Images

昨季のリヴァプールはCBに怪我人が続出したことにより、ディフェンスリーダーの不在は攻守両面において影響をもたらした。そして今季はフィルジル・ファン・ダイクの復活によって守備に安定感が増し、破壊力のある攻撃力が戻ってきた。

彼と同様に今季安定して試合に出場している男の存在も忘れてはならないだろう。ここまで大きな離脱が無く、主力として活躍しているジョエル・マティプもチームに欠かせない選手だ。

昨季までのマティプは、出場さえすればワールドクラスのプレイを披露してチームに貢献した。しかし怪我による離脱が非常に多く、加入年にプレミアリーグで29試合に出場してから徐々に試合数を減らしている。昨年と一昨年の2年間はリーグで19試合しか出場できず、怪我の離脱を繰り返していた。

そんなマティプだが、今シーズンは一度も離脱することなく最終ラインに立ち続けている。ファン・ダイクの相方として2人のコンビで守備を安定化させるだけでなく、中盤まで持ち上がって、効果的なパスを出すという昨季は見られなかった役割をも担う。

UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節でポルトとの一戦でも、イブラヒマ・コナテとコンビを組んだマティプは、ファン・ダイクのようなロングボールこそ蹴らないものの、両サイドへ細かいパスを通すなど最後尾の司令塔として、攻撃の起点にもなった。

リヴァプールに昨シーズンのような不安定さがないのは、ファン・ダイクの復帰による影響が大きいことは間違いない。ただし、彼がいない状況でもマティプがリヴァプールの守備を落ち着かせることができる。今季のマティプ自身は、それを証明するプレイを続けている。

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