出番増加へカギを握るは“守備力”か レンタル先でもがくチェルシーの逸材MF

ファルケ政権下では出番が減少していたギルモア photo/Getty Images

指揮官交代でチャンスは増える?

ここ最近はレンタル先で苦しい時間を過ごすこととなっていたチェルシーの逸材MFだが、ここからの逆襲はあるのか。監督交代が起こったことによって、巻き返しに期待がかかるのは今季ノリッジ・シティにレンタル移籍しているスコットランド代表MFビリー・ギルモア(20)だ。

今夏大きな期待を背負いながらノリッジへと武者修行に出るも、近頃はなかなか試合に絡めない時間が続いていたギルモア。開幕当初こそ中盤の底を任されていたが、プレミア第6節からは完全にダニエル・ファルケ監督のスタメン構想から外れてしまった。引き続きベンチ入りメンバーには選ばれていたものの、前節までは6試合連続で出場なし(第9節チェルシー戦は契約の関係でベンチ外)。厳しい立場に置かれていたことは間違いない。

しかし、そんな状況は変わるのか。現地時間6日、ノリッジは成績不振を理由にファルケ監督を解任。チームにとってはネガティブだが、これまで出番のなかったギルモア個人からしてみればこれは非常にポジティブなニュースだ。指揮官が交代することで、若きMFの状況も好転する可能性が出てきた。
とはいえ、ギルモアがそのままスタメンに返り咲くというのも決して簡単ではないかもしれない。ファルケの後任としてノリッジの新指揮官に就任したのは、つい先日までアストン・ヴィラを率いていたディーン・スミス監督。同監督は、中盤の選手に一定の守備力を求める指揮官だ。アストン・ヴィラではドウグラス・ルイスやジョン・マッギンといった選手を重用していたことからも、その傾向は見て取れる。ギルモアも決して守備が著しく苦手というわけではないが、一定の出場時間を確保したいなら守備の強化は必須かもしれない。

指揮官交代によって再び定位置獲得のチャンスが巡ってきたギルモア。はたして、スミス監督の下で彼はどれほどの出場機会を得る事ができるのか。出番増のカギは、守備力ということになりそうだ。

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