ポテンシャルは十分のはず
アーセナルでもがく若きストライカーは、この先どのように少し苦しい現状を打破していくのだろうか。その才能は間違いないものの、ガナーズでブラジル産のヤングタレントが難しい状況に立たされている。
そのヤングタレントとは、FWガブリエウ・マルティネッリ(20)だ。加入初年度の2019-20シーズンに印象的な活躍を見せ、アーセナルファンの心を掴んだ同選手。スピード感あふれるプレイスタイルと決定力の高さを買われ、周囲からは「未来のエース」とも評価されることは少なくない。
しかし、そんな評判とは裏腹に、マルティネッリは今季あまりアーセナルで出番を得ることができていない。実は同選手、2021-22シーズンはここまでリーグ戦での出場がまだ5試合しかないのだ。加えて、その1試合平均出場時間もわずか31.8分間。開幕2試合でスタメン出場を飾ったはいいが、以降はベンチを温める日々が続いている。
ここ最近の試合でも、出場こそすれど投入されるのは試合終了直前というケースが目立つマルティネッリ。センターフォワードや左サイドのアタッカーとしてマルチに活躍できるはずの同選手だが、彼はここから再び這い上がっていくことはできるのだろうか。
先日は彼の父親が「ガブリエウについて、アーセナルは複数の欧州クラブから受け取っていたオファーをすべて断った。息子は非売品とみなされているようだ」(英『Daily Mirror』より)と語っており、アーセナルもこの若き才能には大きな期待を寄せていることは窺える。現時点では少し厳しい時間を送っているものの、どうにかこの現状を打破して前線の要となっていってほしいマルティネッリ。はたして、20歳FWの運命やいかに。