昨季の得点王がここまで1ゴール コンテ就任もまず解決したいのはゴール欠乏症のエース問題

ここまでのケインの成績では物足りない photo/Getty Images

ケイン復活となれば上位復帰も近い

今季からチームを指揮していたヌーノ・エスピリト・サントを解任したトッテナム。後任にはアントニオ・コンテを招聘しており、プレミアでは週末のエヴァートン戦でお披露目となる。

名将が就任したスパーズだが、チームのエースであるハリー・ケインが絶不調だ。昨季はリーグ戦で23ゴール14アシストと得点王とアシスト王の2冠を達成していただけに、今季のゴール欠乏症は予想外だ。マンチェスター・シティ行きが破談になったことによるモチベーションの低下が囁かれているが、本当のところはどうなのか。

そんなケインだが、本人ばかりでなく、彼にボールを配球する選手の不在もエース不調の要因かもしれない。直近のマンチェスター・ユナイテッド戦でも9番として先発するも、90分でボールタッチ数は33回と少なく、ゲームに入れていなかった。前線に張るタイプのマンUのクリスティアーノ・ロナウドは、71分でベンチに下がったにも関わらず37回と、同節のタッチ数ではケインを上回っている。ケインのトップ下のようなプレイスタイルを考えても、このタッチ数は少なすぎる。ケインへのマークが厳しかったこともこの数字に影響しているとはいえ、エースへの配球ができなければ輝けないのは当然だ。

コンテは後方と前線をリンクさせることは得意だ。これまでもチェルシーではジエゴ・コスタやエデン・アザール、インテルではロメル・ルカク、ラウタロ・マルティネスのような強力なコンビを生かしたサッカーを展開しており、コンテはケインをチームの中心として考えているはずだ。また、この就任で補強予算上乗せになったとの話もあり、チームに不在の優秀なパサーを獲得するだろう。

コンテは就任したもののケイン復活が上位進出のカギとなるスパーズ。5日にはカンファレンスリーグでの初采配が予定されており、どういった改造をチームに施すのか注目だ(データは『WhoScored.com』より)。

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