リーグ戦10試合で得点者は早くも“15人” 高すぎるトゥヘル・チェルシーの総合力

今季のチェルシーはどこからでもゴールが奪える総合力の高いチームに仕上がっている photo/Getty Images

トゥヘルが作り上げた一枚岩軍団

2021-22シーズン、ここまでイングランド・プレミアリーグで首位を走るチェルシー。昨季からチームを率いるトーマス・トゥヘル監督によって、現在の彼らは誰が試合に出ても活躍する分厚い選手層を手に入れている。

そして、それは決して金にモノを言わせた補強によってのみ形成されたものではない。以前まで出場機会の少なかった選手も、トゥヘル監督が適切なタイミングで適性のあるポジションを任せることで再生した。“全員で戦う”という言葉がここまで似合うチームは、他になかなか見当たらないのではないだろうか。

そんな総合力の高い2021-22シーズンのチェルシーだが、その特長が如実に出ているデータがある。実は今季の同クラブ、リーグ戦で得点を決めている選手の数で他クラブを圧倒しているのだ。トップスコアラーこそ4得点のDFリース・ジェイムズだが、今季プレミアで1ゴールでも決めた選手の数は彼も含めて驚異の“15名”。2番目に多いマンチェスター・シティでもその人数は11名とあって、チェルシーの数字がいかに異常かはすぐに理解できることだろう。
トゥヘル監督の下で、あらゆるポジションの選手が自由に攻撃参加する今季のチェルシー。左ウイングバックを務めるマルコス・アロンソがゴール前へと侵入したり、3センターバックの一角を務めるDFアントニオ・リュディガーがグイグイとドリブルで持ち上がってフィニッシュまでいく姿を見ても、前述した得点者の多さは納得がいくはずだ。

チーム全員が必要とされるタイミングで攻撃に参加し、結果を出しているトゥヘル・チェルシー。彼らが現時点でプレミアの首位に立っているのは、こうした総合力の高さからくるものなのだろう。

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